夏の行楽シーズン。人が集まる場所でのマナーで気になることもあるのでは? 本誌・女性セブンでは、30~60才の男女200人にアンケートを実施した。まず、「混雑しているフードコートで、荷物を置いて席を取るのはアリ? ナシ?」。
「アリ」が、39.5%。「ナシ」は、60.5%となった。「ナシ」派が優勢だが、作法家の三枝理枝子さんの意見は少し違う。
「お店でも、“席を確保してからの注文を”とアナウンスしている場合が多い。必要以上にキープするのは考えものですが、最低限の席取りはマナー違反になりません」
続いて、「テーマパークやお店などで行列ができている場合、先に誰か1人ならび、途中で仲間が合流するのはアリ? ナシ?」。
結果は、「アリ」47.5%と、「ナシ」52.5%とほぼ真っ二つ。
「並んでいる人と交代で列に入るならいいですが、そうでない場合、基本的にマナー違反です。どうしても合流せざるを得ない場合は“申し訳ありません。後から2人来ます”などと周囲のお客さんや係の人に伝えておきましょう」(三枝さん)
しかし、あるテーマパークのスタッフは「トラブルが多いので、うちは一括して禁止しています」と言う。
「暑い中、屋外での行列はイライラするもの。周囲を不快にさせないのがマナーの原点。事前に、施設のルールを確認しましょう」(三枝さん)
確かに、《途中合流はご遠慮ください》(東京ディズニーランド)、《ご入場される皆様全員でお並びください》(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)と、人気のテーマパークは禁止していた。
「旅先のひとときでもご縁があって居合わせた人たちに対して、相手の心を思いやって行動するのが、楽しく旅行する秘訣です」(三枝さん)
マナーを守って、“一線越えない”楽しい旅行を!
※女性セブン2017年8月24・31日号