NHK連続テレビ小説の今世紀最高の平均視聴率23.5%を叩き出した『あさが来た』(2015年)の立役者は、いうまでもなくディーン・フジオカ(37才、五代友厚役)だった。物語の途中で亡くなる役柄なのに、NHKには「もう一度、五代サマが見たい!」という視聴者の声が殺到して、急きょヒロインの夢の中で再登場。
人気を博す朝ドラには、そんな「シンデレラ・ボーイ」が彗星の如く現れるものだ。現在放送中の『ひよっこ』はスタート当初、視聴率が伸び悩んだ。ところが、農家の娘のヒロイン・みね子(有村架純・24才)の目の前に、大企業の御曹司・島谷(竹内涼真・24才)という“白馬の王子様”が現れて初恋が始まると、視聴率は急上昇。20%台を連発するようになった。
「島谷さんがみね子の顔を両手でギュッと挟む“顔ムギュ”には朝からキュンキュンしちゃって(笑い)。でも、実家が経営難になった島谷さんは政略結婚をしなくてはならず、7月24日の放送回で、みね子の元から去って行くんです…。“竹内くんロス”には当分、立ち直れそうもありません」(『ひよっこ』ファンの40代女性)
モデル出身の竹内は2014年に『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)で注目を集めると、『ひよっこ』で大ブレーク。7月発売の写真集は飛ぶように売れ、ドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)では主人公・カホコ(高畑充希・25才)をお姫様抱っこするわ、「大好きだよ」と赤面告白するわで、さらなる大フィーバー中なのだ。
「島谷さんをもう一度見たい!」──そんな『ひよっこ』ファンの声に応えて、ついにNHKが動いた。
「ズバリ、8月30日か31日に竹内くんが再登場する予定なんです。淡い恋心を抱いたまま地元に帰り、みね子と離ればなれになってしまった島谷ですが、再び上京してみね子の前に姿を現します。そして、彼女が今後、進んでいく道にヒントを与えるような役割を果たすようですよ」(NHK関係者)
ファンにとっては夏休み最後の日のプレゼントになりそうだが、その再登場のやり方も異例のものだという。
「『あさが来た』のディーンさんのときは、過去に放送した映像を再度使う形での登場でした。でも、今回の竹内さんは新しいシーンを撮影しています。これだけの人気ぶりですから、NHKとしては今後も何度か再登場させることを考えているみたいで、竹内さんサイドには“まだクランクアップじゃありません”と伝えているようですよ」(前出・NHK関係者)
涼真くんの快進撃が止まらない。
※女性セブン2017年9月7日号