オバ記者が自分の記事へのヤフコメを読んでみたら…
女性セブンの名物還暦記者“オバ記者“こと野原広子が、世の中の様々な事柄に物申す! 今回は、“ヤフコメ”についてです。
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ネットの“Yahoo! ニュース”はチェックしているけど、“コメント欄”は「何、それ?」という人がけっこういて、つい最近まで私もそのひとり。
略して“ヤフコメ”っていうんだってね。記事を下にスクロールすると匿名の書き込みがあって、「自分の記事はショックを受けるから見ないほうがいいよ」と、何人かに止められたわよ。
まずは私の文章力について。「アマチュア以下」「酔っぱらいながら書いた記事だろう」「素質がない。今すぐに辞めるべき」「本当に頭が悪い記者が書いた記事で読むのが苦痛」。
中には耳の痛い感想を書いてくれる人もいるけど、タイトルだけ読んであらぬことを言う人も少なくないのね。安倍昭恵さんについて書いた記事では、「言ってやろうか。大手製菓会社の令嬢と、三流記者のお前とは生きている場所が違うんだよ」というしびれるご忠告。
で、丸二日。いろんなヤフコメを手当たりしだい読んだら、私に投げられた言葉なんて、シャボン玉程度だってことがよ~くわかったわ。
ニュースとして取り上げられた事柄から、政治家を含めた有名人まで、「何もそこまで」と呆れるほど悪意に満ちた口汚さ。
しかも誰かがこうと決めつけるとハチの巣をつついたよう。“消えろ”だの、“終わったな”だの、短い言葉でターゲットを集団攻撃よ。
ヤフーによると、1日の投稿数は約14万件。多くの人が不快に感じる、わいせつや差別的なコメント、宣伝行為や布教活動、抗議行動の扇動を禁じ、24時間365日体制で専門チームが投稿内容をチェック。
さらに今年の6月には、複数のアカウントを使って、“多くの人の意見”に見せかける人への対応を強化したそう。
その効果を期待しないではないけれど、それよりは、顔出し、名前出しと、匿名のコメント欄を分けたらどうかしら。子供っぽい人種差別だの、つじつまの合わないデマ話はずいぶん消えると思うんだけどな。
※女性セブン2017年9月7日号