古くは長嶋茂雄、野村克也、落合博満。近年では田中将大、本田圭佑、白鵬――スーパースターの活躍の陰には、いつも妻の内助の功があった。日本人初のメジャー制覇の偉業に挑むゴルフ界のスターである松山英樹(25才)もついに人生の伴侶を得た。だが、妻は喜んでばかりはいられない。なぜなら彼女を待ち受ける試練はあまりにも過酷だからだ。
ゴルファーはシード権が運命の分かれ道だが、野球選手は成績不振だと突然トレードされるという憂き目に遭う。
今年元日、ヤクルトの杉浦稔大投手と結婚した元テレビ東京アナの紺野あさ美(30才)は5月末にテレ東を退社。7月には第一子の妊娠が発表された。だがその直後、夫が日本ハムにトレードとなり、一家は急きょ北海道に移ることになった。
「妊娠したばかりの紺野さんは故郷の北海道で暮らせることを喜んでいます。ただし日ハムの二軍本拠地は千葉県鎌ケ谷市にあり、杉浦投手は移籍してから二軍暮らしで、別居生活が続いている。出産を控えた紺野さんとしては不安でしょうね」(テレ東関係者)
「内助の功」に関心を持たないアスリート妻もいる。ソフトバンクの松坂大輔投手は3年12億円という巨額契約を結びながら、過去2年の1軍登板はわずか1試合。しかも5失点の乱調で「1球あたり2050万円」と揶揄された。契約最終年の今シーズンも開幕直後にけがをして、復帰のメドは立っていない。
「元日テレアナの柴田倫世(42才)は子育てのため米国に残って生活。帰国して夫を助ける気はサラサラないようです」(地元紙記者)
今回紹介したアスリート妻の苦悩は氷山の一角。世界のトップアスリートであるプロゴルファー・松山英樹の妻を待ち受けるのは、われわれの想像を絶する困難であろう。
ゴルフ解説でお馴染みのプロゴルファー・沼沢聖一はこう語る。
「ゴルフは他のスポーツに比べて、とても孤独なスポーツです。試合中は常に孤独と闘っている。そんな苦しみを癒してくれるのが妻の存在なんです。松山選手がメジャー制覇をするには、奥さんのサポートは不可欠でしょう」
松山の恩師である東北福祉大学ゴルフ部の阿部靖彦監督が言う。
「松山と奥さんの共通の夢は、『世界の頂点に立つ』ことで、彼女も一緒に闘っていくのだと思いますよ」
待ち受けた苦難を乗り越えた先には、誰も体験できないような栄光が待っている――。
※女性セブン2017年9月7日号