若い女性だけでなく、男性ユーザーも増加中のSNS、Instagramで、ライブ動画配信機能「Instagram Live」が人気だ。そのライブ動画に、遠隔地の友だちを参加させて同時に画面に表示する機能が新しく加わるという。どういうユーザーが何のために利用するのか。ライブ動画のゲスト追加機能の意義について、ITジャーナリストの高橋暁子氏が解説する。
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Instagramでは、テーマを決めて精選した写真を投稿するのが推奨されている。つまり、テーマからはずれることやインスタジェニック(インスタ映え)するもの以外は公開できないことになる。そこに気軽にライブ配信できる「Instagram Live」機能が登場し、ユーザーに人気となっている。自由な内容で気軽に配信できる点が受けているのだ。
ライブ動画機能は、Instagram Stories内から利用できる。Stories下部をスワイプして「ライブ」を選び、「ライブ動画を開始」をタップでライブ配信開始となる。
そのライブ動画にゲストが呼べるようになり、招待した時点で2分割画面で配信できるようになるという。2分割画面は、スマートフォンの縦長画面に合っていて見やすい動画となるだろう。配信が終了すると動画をStoriesに24時間だけ保存するか、ただちに削除することができる。一度に招待できるゲストは一人となる。InstagramはキラキラをアピールするSNSというイメージがあるが、この機能は自由で気軽に使える機能という位置付けとなりそうだ。
この機能は現在テスト中で、今後数ヶ月中に世界中で提供開始予定となっている。
◆双方向コミュニケーションが可能に
実は、ライブ動画にゲストを招待できる機能をつけるのは、Instagramが初めてではない。先んじて、Facebookライブでもゲストが招待できる「Live With」がスタートしている。ただし、動画は配信後もオンライン上で公開されるため、後からも視聴できるようになっている。
Facebookの場合は、視聴者またはコメントしたユーザーから招待できる。これによって、これまでのようなコメントのみでのやり取りではなく、双方向のコミュニケーションができるのだ。また、撮影現場に招待しなくても、ゲストにリアルタイムに参加してもらえるということになる。つまり、話題の人にすぐに登場してもらうなど、リアルタイム性を高めることも可能となるのだ。
最近は、芸能人などでなくても10代などの若者は積極的に動画配信している。動画配信によって自分をブランディングしたり、フォロワーたちとコミュニケーションを楽しんでいるのだ。芸能人などにはもちろん、この新しい機能も、若者層に積極的に利用されることは間違いないだろう。
たとえばインタビューや対談、別の場所にいる人から現地レポートしてもらうなどの使い方も可能となる。具体的には花火打ち上げ場所にいる友だちをゲストに呼んで二画面で盛り上がったり、二箇所でBBQをして各会場の様子を二画面で流すなどが考えられるだろう。これまでのライブ配信も同様だが、インスタグラマーの友だちやファンなどが視聴することなりそうだ。
個人だけでなく、企業などでも活用できるはずだ。双方向・リアルタイム性の高い動画配信をしたいなら、活用を考えてみてはいかがだろうか。