ライフ

インスタグラム ライブ動画機能拡充で「脱キラキラ」か

キラキラ系SNSだったインスタグラムに変化が?

 若い女性だけでなく、男性ユーザーも増加中のSNS、Instagramで、ライブ動画配信機能「Instagram Live」が人気だ。そのライブ動画に、遠隔地の友だちを参加させて同時に画面に表示する機能が新しく加わるという。どういうユーザーが何のために利用するのか。ライブ動画のゲスト追加機能の意義について、ITジャーナリストの高橋暁子氏が解説する。

 * * *
 Instagramでは、テーマを決めて精選した写真を投稿するのが推奨されている。つまり、テーマからはずれることやインスタジェニック(インスタ映え)するもの以外は公開できないことになる。そこに気軽にライブ配信できる「Instagram Live」機能が登場し、ユーザーに人気となっている。自由な内容で気軽に配信できる点が受けているのだ。

 ライブ動画機能は、Instagram Stories内から利用できる。Stories下部をスワイプして「ライブ」を選び、「ライブ動画を開始」をタップでライブ配信開始となる。

 そのライブ動画にゲストが呼べるようになり、招待した時点で2分割画面で配信できるようになるという。2分割画面は、スマートフォンの縦長画面に合っていて見やすい動画となるだろう。配信が終了すると動画をStoriesに24時間だけ保存するか、ただちに削除することができる。一度に招待できるゲストは一人となる。InstagramはキラキラをアピールするSNSというイメージがあるが、この機能は自由で気軽に使える機能という位置付けとなりそうだ。

 この機能は現在テスト中で、今後数ヶ月中に世界中で提供開始予定となっている。

◆双方向コミュニケーションが可能に

 実は、ライブ動画にゲストを招待できる機能をつけるのは、Instagramが初めてではない。先んじて、Facebookライブでもゲストが招待できる「Live With」がスタートしている。ただし、動画は配信後もオンライン上で公開されるため、後からも視聴できるようになっている。

 Facebookの場合は、視聴者またはコメントしたユーザーから招待できる。これによって、これまでのようなコメントのみでのやり取りではなく、双方向のコミュニケーションができるのだ。また、撮影現場に招待しなくても、ゲストにリアルタイムに参加してもらえるということになる。つまり、話題の人にすぐに登場してもらうなど、リアルタイム性を高めることも可能となるのだ。

 最近は、芸能人などでなくても10代などの若者は積極的に動画配信している。動画配信によって自分をブランディングしたり、フォロワーたちとコミュニケーションを楽しんでいるのだ。芸能人などにはもちろん、この新しい機能も、若者層に積極的に利用されることは間違いないだろう。

 たとえばインタビューや対談、別の場所にいる人から現地レポートしてもらうなどの使い方も可能となる。具体的には花火打ち上げ場所にいる友だちをゲストに呼んで二画面で盛り上がったり、二箇所でBBQをして各会場の様子を二画面で流すなどが考えられるだろう。これまでのライブ配信も同様だが、インスタグラマーの友だちやファンなどが視聴することなりそうだ。

 個人だけでなく、企業などでも活用できるはずだ。双方向・リアルタイム性の高い動画配信をしたいなら、活用を考えてみてはいかがだろうか。

関連記事

トピックス

被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
フジテレビの取締役候補となった元フジ女性アナの坂野尚子(坂野尚子のXより)
《フジテレビ大株主の米ファンドが指名》取締役候補となった元フジ女性アナの“華麗なる経歴” 退社後MBA取得、国内外でネイルサロンを手がけるヤリ手経営者に
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(時事通信フォト)
《「心神喪失」の可能性》ファストフード中学生2人殺傷 容疑者は“野に放たれる”のか もし不起訴でも「医療観察精度の対象、入院したら18か月が標準」 弁護士が解説する“その後”
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと住所・職業不詳の谷内寛幸容疑(右・時事通信フォト)
〈15歳・女子高生刺殺〉24歳容疑者の生い立ち「実家で大きめのボヤ騒ぎが起きて…」「亡くなった母親を見舞う姿も見ていない」一家バラバラで「孤独な少年時代」 
NEWSポストセブン
6月にブラジルを訪問する予定の佳子さま(2025年3月、東京・千代田区。撮影/JMPA) 
佳子さま、6月のブラジル訪問で異例の「メイド募集」 現地領事館が短期採用の臨時職員を募集、“佳子さまのための増員”か 
女性セブン
〈トイレがわかりにくい〉という不満が噴出されていることがわかった(読者提供)
《大阪・関西万博》「おせーよ、誰もいねーのかよ!」「『ピーピー』音が鳴っていて…」“トイレわかりにくいトラブル”を実体験した来場者が告白【トラブル写真】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン