岩手・盛岡市にある『福田パン』には、開店と同時に行列ができる。みんなのお目当ては、具がぎっしり詰まった長さ約18cmもあるコッペパン。
戦後まもない昭和23年、宮沢賢治の教え子だった福田留吉さんが、当時お腹を空かせた学生たちに「安くてお腹いっぱいになるパンを」と創業。現在、盛岡市内の2店舗に加え、県内約100のスーパーにも卸しており、週末には約1万7000個を販売する。
「学生の頃はジャムバターが好きだったけど、今はごぼうサラダがお気に入り」(30代女性)
「ピーナツ一筋。“厚塗りで”って言うとちょっと多めに塗ってくれるの」(70代女性)
子供の頃から親しんだ味のエピソードはつきない。本店では昼前には長蛇の列が。週末は最長2時間待ちのことも。種類は全部で約50種、組み合わせはなんと2000通り以上にも。ミックスか半々を選び、追加料金で「多めに塗って!」などの要望にも応えてくれる。ひと塗りでなめらかに塗る様子は、職人ワザ。以下、人気の3種だ。
【あんバター 159円】
売上の約3割がコレというダントツの人気。塩気の効いたしょっぱいバターがあんこの甘さを引き立て、止まらないおいしさ。
【抹茶+クリームチーズ 159円】
片面ずつ別々に塗るのが“ミックス”で、写真のように味が混ざらないよう縦半分ずつ塗るのが“半々”。好きな方を選んで注文できる。
【オリジナル野菜サンド+とんかつ 420円】
惣菜系も人気。トマト、キャベツ、玉ねぎ、ピーマンなど山盛りの野菜にとんかつをプラスして。ハンバーグやナポリタン、カレーも選べる。
※女性セブン2017年9月14日号