全国各地の“地元パン”に詳しい甲斐みのりさんによると、戦後、学校給食にパンが登場。当時給食を手掛けていたお店が、今も地元で愛されるパンを作っていることが多いそう。ここでは、全国の当地パンの中から、中国エリアの名物パンを紹介しよう。
◆鳥取/ほんのりラム酒とシナモンが隠し味『ブドーパン』(140円)
境港市で60年以上続く味。長時間発酵させた生地に自家製のラム酒入りクリームをサンド。ほのかにシナモンが香る。「売り切れることもあるので、朝注文しておきます。贈答品にも喜ばれます」。/伯雲軒
◆島根/花開いたバラの形はひとつずつ手作り『バラパン』(130円)
花の好きな職人がバラの形のパンを作ろうと考案。細長くスライスしたパンにバタークリームを塗り、今も手作業で巻く。「抹茶やコーヒー味もあるけどやっぱり定番がいちばん好き。バラの形も素敵」。/なんぽうパン
◆広島/カスタードがぎっしりラグビー形が広島流『メロンパン』(200円)
呉市では紡錘形のメロンパンがスタンダード。ずっしり重く、自家製のカスタードクリームがみっしり。「メロンパンといえばこの形。売り切れ必至!」。/メロンパン
◆山口/小麦や夏みかんも地元産『萩夏みかんメロン』(140円)
パン生地は山口県産の小麦『せときらら』を使用。クッキー生地には『ふくさやか』を使い、萩市の夏みかんピールを練り込んだ。「夏みかんの風味がさわやか。大きくて食べ応えも充分」。/松月堂製パン
撮影/菅井淳子
※女性セブン2017年9月14日号