国内

無視や悪口もLINEを駆使 今時のネットいじめの実情

子供たちのネットいじめの実情

 学校内のいじめといえば、かつては教室で繰り広げられるものだった。しかし、今ではネット上でのいじめが増加している。その手口は巧妙で様々だ。特にいじめの舞台となりやすいのがLINEだ。

 たとえば、友達からIDとパスワードを聞き出し、そのIDで本人がLINEに入れないようにブロック。その後、クラスメートに悪口を送るなどし、“感じの悪い子”という印象を仲間内に植えつける。

 複数のアカウントが作れるツイッターならもっと簡単になりすましができる。加害者は、本人の偽アカウントを作って、友人や部活の先輩の悪口を書き連ねつつ、次々とフォローし、悪口を一気に拡散するのだ。LINEの場合は、専門家に相談すれば、なりすましをした相手を特定できる。ひとりで解決しようとしないことが大切。

 LINEは、メッセージを読むと「既読」マークがつく。既読マークがついたのに返信しないことを既読スルーといい、責められる原因になる。そこで、急いで返信するものの、いじめられている子のメッセージだけはみんなが既読スルーするという無視が一般的。また、知らないところでどんな悪口を言われているのか、コピーして本人に送りつけるケースも。スマホを与えない、LINEをやらせないと、逆にいじめの対象になるので要注意。

 恥ずかしい画像をLINEなどに流す事例も増えている。例えば、小学6年生の女子生徒が同級生の女の子の家に遊びに行った際、待機していた男女数人に取り押さえられて全裸にされ、その様子を動画に撮られてLINEのグループトークに流された。

 その後、LINEでは「また遊ぼうよ」など、第三者からは脅しに見えない表現で呼び出し、行くと再び襲われたという事例も。ネットに流されると完全にデータを消すのは難しい。こういう場合、学校ではなく、すぐに専門家や警察に相談をするべきだろう。

※女性セブン2017年9月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

幕内優勝力士に贈られる福島県知事賞で米1トンが
「令和のコメ不足」の最中でも“優勝したら米1トン”! 大相撲優勝力士に贈られる副賞のコメが消費される驚異のスピード
NEWSポストセブン
愛子さま
愛子さま、日赤への“出社”にこだわる背景に“悠仁さまへの配慮” 「将来の天皇」をめぐって不必要に比較されることを避けたい意向か
女性セブン
「学園祭の女王」の異名を取った田中美奈子(写真/ロケットパンチ)
田中美奈子が語る“学園祭の女王”時代 東大生の印象について「コミュニケーションスキルが高く、キラキラ輝いていた」
週刊ポスト
羽生結弦(時事通信フォト)の元妻・末延麻裕子さん(Facebookより)
【“なかった”ことに】羽生結弦の元妻「消された出会いのきっかけ」に込めた覚悟
NEWSポストセブン
目覚ましテレビの人気コーナー「きょうのわんこ」(HPより)
『めざましテレビ』名物コーナー「きょうのわんこ」出演犬が“撮影後に謎の急死”のSNS投稿が拡散 疑問の声や誹謗中傷が飛び交う事態に
女性セブン
シャトレーゼのケーキを提供している疑惑のカフェ(シャトレーゼHPより)
【無許可でケーキを提供か】疑惑の京都人気観光地のカフェ、中国人系オーナーが運営か シャトレーゼ側は「弊社のブランドを著しく傷つける」とコメント 内偵調査経て「弊社の製品で間違いない」
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝『旅サラダ』残り2週間》謹慎中のKAT-TUN中丸雄一、番組復帰の予定なしで「卒業回出演ピンチ」レギュラー降板の危機も
NEWSポストセブン
小泉進次郎氏・滝川クリステル夫妻の出産祝いが永田町で話題
小泉進次郎夫妻のベテラン議員への“出産祝い”が永田町で話題 中身は「長男が着ていたとみられるベビー服や使用感のあるよだれかけ」、フランス流のエコな発想か
女性セブン
稽古は2部制。午前中は器具を使って敏捷性などを鍛える瞬発系トレーニングを行なう。将来的には専任コーチをつけたいという
元関脇・嘉風の中村親方、角界の慣習にとらわれない部屋運営と指導法 笑い声が飛び交う稽古は週休2日制「親方の威厳で縛らず、信頼で縛りたい」
週刊ポスト
柏木由紀と交際中のすがちゃん最高No. 1
《柏木由紀の熱愛相手》「小学生から父親のナンパアシスト」すがちゃん最高No.1“チャラ男の壮絶すぎる半生”
NEWSポストセブン
今年8月で分裂抗争10年目を迎える。写真は六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「宅配業者を装って射殺」六代目山口組弘道会が池田組に銃口を向けた背景 「ラーメン組長」射殺事件の復讐か
NEWSポストセブン
小泉進次郎元環境相と妻の滝川クリステルさん(時事通信フォト)
滝川クリステルの旧習にとらわれない姿勢 選挙区の横須賀では「一度も顔を見せないのはどうか」の声、小泉進次郎氏は「それぞれの人間性を大事にしていきたい」
女性セブン