おふたりの門出を祝うかのような快晴に恵まれた9月3日。秋篠宮家の長女・眞子さま(25才)と婚約者である小室圭氏(25才)がご婚約内定記者会見に臨まれた。報道陣から祝福を受けるなか、眞子さまはご両親への感謝を述べられた。
「幼い頃より結婚をするときは皇族の立場を離れるときである、という意識を持って過ごしてきました。その中で天皇陛下をお助けし、自分なりにできる限り、皇族としての仕事を大切に果たそうと務めるとともに私自身の生活も大事にして参りました。両親も私の考えを尊重しながら助言をし、見守ってくれました」
愛娘の幸せそうな表情をご覧になられて母・紀子さま(50才)は万感の思いが蘇られていたことだろう。
1991年10月23日11時41分。宮内庁病院で身長50cm、体重3238gの元気な女の子が誕生した。紀子さまが分娩室に入られてから、わずか16分という安産だった。医師から「内親王ですよ」と声をかけられた紀子さまはにっこりとうなずき、小さな愛娘を抱きかかえられた。
「天性のものを失わず、自然に、飾ることなく、ありのままに人生を歩んでほしい」という秋篠宮ご夫妻の願いから“天皇の初孫”は「眞子」と命名された。
宮邸に隣接して増設された育児室には、天皇皇后両陛下から贈られたベビーベッドとともに、秋篠宮ご夫妻が眞子さまのために求められた、ぬいぐるみで埋めつくされた。ベッドの脇にあるオルゴールの澄んだメロディーを聴きながら、眞子さまは過ごされた。
「母乳で育てたい」と望まれた紀子さまは、出産直後産湯に浸かられた眞子さまに、初めての授乳をされた。長年にわたって秋篠宮家を取材する皇室ジャーナリストの高清水有子さんが語る。
「一般的に出産直後は母乳があまり出ないことが多い。ただ、生まれてすぐに乳房を吸わせることは初回吸啜(きゅうせつ)といって、母娘がスキンシップを通じて、お互いに愛情を抱くようになります。紀子さまは眞子さまへ愛情を伝えられたのでしょう」
紀子さまは離乳食の果物ジュースなどもすべて手作り。少しでも気づいたことがあれば、育児日記に書き込まれた。