2万円超えの超高級トースターで、家電の常識を覆した革新的な家電メーカー・バルミューダから、今年6月に発売されたカレーソース『BALMUDA The Curry(バルミューダ ザ・カレー)』が、話題となっている。
家電メーカーがカレーソースを発売、という意外性もさることながら、コアなファンが多い、上野の老舗名店「デリー」との共同開発ということから、カレーファンからの反響も大きく、一時は在庫待ち状態になるほどの売れ行きをみせた。同社も、想定外の反響に驚いているという。
人気の秘密は、その商品設計へのこだわり。大胆にも、具なしのカレーソースのみ。これは「モノより体験」というメッセージを大切にしているバルミューダが、ソースに合う具材を考えて作る、その“時間”にこそ価値があると考えているため。
種類は1つ、辛口だけ。ホームページでも「お子様のお口には合わないと思います」と、言い切っている。あくまでも大人限定、その姿勢が潔い。そして、「味の時間差」にこだわり、口に入れた3秒後にピリリとした辛さがきて、そのあとにスパイスの香りが抜けていくのを楽しめるよう調合してあるという。
これらは全て、同社から今年1月に発売された蒸気で炊き上げる高級炊飯器『BALMUDA The Gohan』で炊いた、粒立ちが良いご飯の味を際立たせるために、考え抜かれた工夫。
同商品の発表会で、レトルトカレー作りに取り組むことを発表し、「デリー」と一緒に試行錯誤を重ね、約4か月かけて開発した。
ホームページで公開しているレシピは、鶏肉と、じゃがいもを使ったシンプルなもの。鶏もも肉をソテーして、ゆでたじゃがいもと一緒にソースに投入し、沸騰したら出来上がり。煮立たせるとスパイスの香りが飛んでしまうため、サッと簡単に仕上げるのがポイントだ。もちろん、鶏肉以外にも、シーフードやマトンなど、ソースの辛さを生かせる、大人向けの具材もおススメ。
いわゆるとろみのある、一般的な家庭のカレーとは一線を画したカレーソースは、サラリとして鼻腔に抜けていくスパイスの香り、強い辛みで、やみつきになる味わい。
手軽にできる、ワンランク上の本格的なカレー作りを、ぜひご家庭で楽しんでみてはいかがだろうか。バーベキューやホームパーティーでふるまえば、話題になること間違いナシです!
※女性セブン2017年9月21日号