ひと昔前、日本みやげといえば扇子や手ぬぐい、日本人形などの和雑貨が中心だった。だが、ここ数年は、コスメや文房具などの普段遣いのものが売れていると、渋谷ロフト広報担当・田中寛子さんは言う。
「メイド・イン・ジャパンのものは品質が高く、安心というのが世界共通認識。それに、日本の製品は、種類も豊富で選ぶ楽しさもある、という声も多い。中国や韓国など、アジア系の人には化粧品など実用的なものが人気ですが、欧米人となると、デザインで選ぶ人が多いですね」(田中さん)
数あるショップの中で、外国人観光客に人気の高い店は、各国の人気ブロガーたちがブログなどのSNSで店舗や商品を紹介しているケースが多く、そうした商品は品切れになることも多い、と言うのは、ドン・キホーテ浅草店店長の西村正成さん。
「外国人観光客に共通しているのが、カリスマブロガーさんのブログをスマホなどで表示して、“同じものはないですか?”とお尋ねになることです。なかでも中国で人気の商品は入荷直後に完売になることが多いですね」(西村さん)
ガイドブックに代わり、お気に入りのブロガーの情報が、旅には不可欠のようだ。
※女性セブン2017年9月21日号