国内

子どものいじめ 学校に交渉しても基本的に何もしてくれない

いじめ調査で学校との交渉方法は

 長い夏休みが明け、2学期がスタートした。人間関係に不安を抱えている子どもたちにとっては辛い時期ともいえる。もし、いじめにあっているようなことがあれば親としては何とかして早く止めさせたいものだ。

 いじめを1日も早く収めるには、学校に一報を入れておくことが大切。しかし、学校や教育委員会は、いじめの存在を否定したがるケースが多いので、たとえ証拠を揃えていっても、交渉は一筋縄ではいかないという。T.I.U総合探偵社代表の阿部泰尚さんはこう語る。

「学校は基本的に協力してくれないと思った方がいい。親だけでは埒があかないなら、いじめ問題に詳しい探偵や弁護士などの専門家に頼ってください。特に母親1人で行くと、モンスターペアレンツ扱いされたり、セクハラをされて話を聞いてもらえない場合もあります」

 実際、阿部さんのような第三者が意見書を出すだけで、学校の態度が急変することも少なくないという。また、いじめ問題に詳しいレイ法律事務所の高橋知典さんのアドバイスはこうだ。

「弁護士が同伴すると、話し合いが感情的にならないと同時に、学校側をやる気にさせ、解決策を即座に提案しやすい利点も。弁護士は、学校や加害者への損害賠償請求をするためというより、“話し合いの場に本気でつかせる”役割が大きいと思ってください」

 学校には、いじめの基本方針を示してもらい、いじめのアンケート調査をして、結果を報告してもらうのが理想的。

※女性セブン2017年9月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン