7月まで首位だった東北楽天ゴールデンイーグルスは8月に入ると一転、7勝18敗と大失速。逆転優勝はもはや絶望的で、CS進出の3位キープに汲々としている。そんな中で意外な“戦犯”が名指しされている。スポーツ紙記者が語る。
「8月上旬のある日、いきなり大きなパンダのぬいぐるみがベンチに置かれるようになったんです。見覚えがあるなと思っていたら、楽天市場のイメージキャラクターの『お買いものパンダ』。しかし、なぜベンチ入りしているんだと不思議に思っていたんです」
これは球団オーナーである三木谷浩史楽天社長の意向だったと囁かれている。
「どうやら三木谷オーナーは、『お買いものパンダ』をヤクルトの『つば九郎』や中日の『ドアラ』と張り合わせたいようなんです。それを忖度したのか、球団内で『ぬいぐるみを置けば中継に映り、話題になる』という案が出てきたようです。とはいえ、球団には『クラッチ』という鷲をモチーフにしたマスコットがすでにいます。それにマスコットはあくまで盛り上げ役の裏方。梨田(昌孝)監督は難色を示したようですが……」(同前)
ところがパンダが“選手登録”されて以降、チームは黒星街道に突入。試合中継では、消沈する選手の隣に笑顔(?)のぬいぐるみという奇妙な光景が映されることに。
球団広報は「ヒーロー賞における試みで期間限定の設置でした」と説明するが、連敗続きの中で楽天選手が受賞したのは4度だけ。笑顔のパンダも8月末にはベンチから消えた。
※週刊ポスト2017年9月22日号