若者の車離れといわれるが、車の運転をしなくなってペーパードライバーとなってしまった60代も少なくないという。神奈川県に住むパート勤務の女性Oさん(64才)の夫(62才)は、まさにペーパードライバー。Oさんが夫への不満を明かす。
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サラリーマン時代はもっぱら電車。18才で車の免許を取ってからペーパードライバーで、夫が車を運転する姿を見たことがない。
それが会社を退職したら、よほどヒマを持て余したのね。「レンタカーでも借りてドライブでも行くか」と、突然言い出したの。
「とんでもない。私だってまだまだ命が惜しいもの」と、即座に断ったわよ。それでも運転したいなら、教習所のペーパードライバー教習に通ってって。
「何を今さら、金の無駄だ」と夫はさんざん渋っていたくせに、意外にも全10回のコースを1日も休まず通ってピッチリ10日で終了。
これでドライブに行けるかと思ったら、夫は「いや、不安だからもう一度10回のコースを受け直す」と言い出したの。
その数日後よ。なんと夫がハンドルを握っている教習車を街中で発見。見たら隣に乗っていた教官は、若くてすごくかわいい子。夫は、その子の顔ばかり見ていて、今にも事故を起こしそうじゃない!
そして私に見られたとも知らず、「念のためにあと10回行こうかな」って言うから、「そんなにいい教習所なら、私も行くわ」と言ったら、黙っちゃった。
「変な女にダマされるより安くて安全」と姉は言うけど、世間体が悪すぎよ。
※女性セブン2017年9月28日号