クライマックスに突入した連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)。東京で失踪した谷田部みね子(有村架純)の父・実(沢村一樹)は、記憶喪失になっていた。故郷の奥茨城村で妻の美代子(木村佳乃)ら家族との生活が始まれば何か思い出すのではという期待もはずれ、いまだに記憶は戻らない。回復のきっかけとなる“何か”が起きるのだろうか? 9月4日のクランクアップ取材会で制作統括・菓子浩氏に話を聞いた。
「記憶喪失という話を取り入れるときに、専門家に取材をしたんです。ポンといっぺんに戻ることもあれば、まだらに戻ることもあるし、戻らないこともある。実の場合も、いろいろな症例のうちのどれかです。記憶が戻るか、戻らないかというよりも、現在の谷田部家がどう生まれ変わっていくか。そこに着目していただければ」
続いて、気になるみね子の恋については?
「みね子と前田秀俊(磯村勇斗)は職場の同僚で、働く仲間としてお互いの仕事ぶりが好きで…というところから始まった。最近、急速にお互いに惹かれつつあるかなぁという感じで、デートするシーンもあるかもしれません。ふたりの恋がどこまで進んでいくのかは、今後を楽しみに見てください」
最終回を前にすでに寂しさがこみ上げているファンも少なくないだろう。スピンオフの企画などは進行しているのだろうか?
「今のところは、とくに(スピンオフなどの)計画が進んでいるということはないです。でも、それぞれの人物にすごく物語があるので、ここを切り取ってもおもしろいだろうな…というのはたくさんある。またやれたらいいな…という思いは、キャストのみなさんにも、スタッフにもあると思います」
※女性セブン2017年9月28日号