プロ野球セ・リーグCS最後の1枠をめぐって巨人と熾烈な争いを繰り広げるDeNA。そんななか、今季が2年契約の最終年となるラミレス監督の去就について南場智子オーナーが、「(来季の契約は)順位が確定したタイミングで決定して伝える」と発言したことが波紋を呼んでいる。球団幹部が声を潜めて言う。
「この2年間、ラミレス監督と球団は采配を巡って意見が合わないことが多かった。2ストライクからバントのサインを出すなど、球界の常識とはずれた采配に選手からも疑問や不満の声があがっていた。今季は青山道雄・一軍総合コーチに助言させていたんですが、監督はほとんど聞く耳を持ってくれなかった」
水面下で球団側は、後任監督候補として「ハマの番長」こと三浦大輔氏の起用を考えているという。横浜一筋25年、ファンから絶大な人気を誇る三浦氏だが、現役引退からわずか1年。コーチ経験もない。
「そこは経験豊富なヘッドコーチを付けて、実戦経験を積ませながら采配を学んでもらう方針です。巨人の高橋(由伸)監督や阪神の金本(知憲)監督と同様です。成績以上にDeNAが期待するのは観客動員数。昨季は最多入場者数を記録したラミレス人気が、今季は陰りを見せているだけに、三浦のユニフォーム姿で回復を期待したい」(同前)
かねてから、「三浦は2008年オフにFA宣言しながら、阪神から提示された好オファーを蹴って残留した。その際に“将来の監督”を約束されていたのではないか」(スポーツ紙記者)という噂は根強い。
もっとも、すべてはCS進出の結果次第。
※週刊ポスト2017年10月6日号