4月の放送開始から約半年、『やすらぎの郷』(毎週月~金曜昼12時半~、テレビ朝日系)が9月29日(最終回拡大45分SP)についに最終回を迎える。
これまでのストーリーで鍵となったシーンが重なり合うように見事な終焉を迎え、絶対後悔しない最終回となるという。そこで、今回はドラマの小ネタや逸話を一挙紹介しよう!
互いに“愛人”と呼び合う40年来の仲の倉本聰さん(82才)と中島みゆきさん(65才)が元舞台演出家と元紅白歌手の夫婦という設定で特別出演(第64話ほか)。
「主題歌の『慕情』の録音時、『一緒に出ない?』と中島さんを誘ったら、『出る、出る!』って。初めてのドラマ出演は楽しく、一発OKでした」(倉本さん)。
また、脚本執筆中にはこんな逸話も。執筆中、倉本さんは約9600本はたばこを吸ったという。「キャストにも愛煙家が多く、やすらぎの郷には禁煙スペースがないので、吸う設定のかたは実際に吸っています」とプロデューサーの中込卓也さんは語る。ところが、非喫煙者の石坂浩二さん(76才)は、実は吸っている風のお芝居というから驚きだ。
加えて、こんな話も飛び出した。
「『処女を捧げるとき』『男にお金で買われるとき』『お金で男を買うとき』が“女の3つのターニングポイント”(第7話)だという話は、実際に昔、五月(みどり・77才)さんから“これで脚本書いて”と頼まれたことがあるんです。その話を酒の席で山田五十鈴さん(2012年逝去、享年95)にしたら、“五月さんってすごいかたねぇ!”って飲んでいたグラスの手が止まってましたよ(笑い)」(倉本さん)
「実際に何人もの評論家の名前を唱えたことがある」と倉本さんが言う“なすの呪い揚げ”(第21話)を筆頭に、実体験がギュッと詰め込まれた本作。「旅立つ小春(冨士眞奈美・79才)に秀さん(高井秀次、藤竜也・76才)がお不動様のペンダントを贈るシーン(第52話)は、かつて高倉健さん(2014年逝去、享年83)が私にしてくださった出来事がもとです」(倉本さん)。
さらに、栄と律子(菊村律子、風吹ジュン・65才)が暮らした善福寺(東京・杉並区)の外観(第116話)は、善福寺に実在する倉本さんの実家で撮影されている。
※女性セブン2017年10月5日号