国民の怒りを買った自民党のスキャンダル議員たちが“恩赦解散”で再びバッジをつけようとしている。彼らこそ真っ先に「落選運動」の対象にすべき政治家である。
福井2区は「パンツ大臣」こと高木毅・元復興相の選挙区だ。「高木氏は約30年前に女性の自宅に住居侵入し、逮捕されていた」と衝撃の調査結果を記者発表した県連会長の山本拓・代議士が出馬に名乗りを上げ、内紛が勃発。党員の予備選で候補者を決めることになった。さすがに今度ばかりは万事休すかと思われたが、そうではないという。福井県連幹部が語る。
「パンツ泥棒? 地元じゃ昔から有名だったからね。高木さんには原発関係の業者がバックについていて今も健在だ。落選は考えられないよ」
本人は何食わぬ顔で地元の運動会や秋祭りを回る選挙活動に精を出している。
この疑惑政治家も忘れるわけにはいかない。昨年1月、口利き疑惑で大臣を辞職した甘利明・元経済再生相(神奈川13区)である。本人が大臣室で業者から現金50万円を受け取り、大臣辞任後は雲隠れ。昨年の通常国会は「睡眠障害」を理由に出席ゼロ。今回は事件後初めての禊選挙となるが、本人のブログからは反省の欠片も感じられない。
〈いまだ誤解があるようですので、正確に申し上げますが、私自身が何か問題を起こして大臣を辞任したわけではありません〉(国会リポート8月7日)
さらには、テレビ朝日の番組でコメンテーターの木村太郎氏から「歴代最高の大臣」に名前を挙げられたことを自慢たっぷりに書き込んでいる。「当選確実」と慢心しているのがありありだ。
※週刊ポスト2017年10月6日号