夜の帳が下りた東京・銀座の目抜き通りの路肩に、1台の白い高級セダンがゆっくりと止まった。金木犀の香りをのせた秋風に、ミディアムパーマの黒髪が揺れる。降りてきたのは、B’zの稲葉浩志(53才)だ。
手にジャケットを抱え、青いシャツにネクタイ。下はスリムなデニムに黒の革靴と、カジュアルながらドレッシーな服装を、黒縁の眼鏡がより一層引き立てる。彼の傍らには、黒のジャケットに同色のレースワンピを合わせ、エルメスの赤いバーキンを提げた女性の姿があった。
その日、9月23日は稲葉の53才の誕生日。時刻は夜の8時すぎだ。ふたりは自然な距離を保って、銀座のネオンの下を歩く。向かった先は、超一流メゾンが運営する高級レストラン。少し遅めのバースデー・ディナーへ。
稲葉は18日、『ミュージックステーション ウルトラFES 2017』(テレビ朝日系)に出演した。
「司会のタモリさんとのやり取りのときにはローテンションなのが稲葉さんのいつものパターンですが、ネット上では、“稲葉さん、元気がなさすぎる”“ちょっと年をとったかな”なんて反応も見えました。ところが、いざパフォーマンスが始まると視聴者を圧倒。この9月でデビュー30周年イヤーを迎えるとは思えないほどパワフルなステージを披露し、“歌が始まったらオーラがすごい”“若返ってる”とファンも大喜びでした」(テレビ局関係者)
稲葉といえば、ミュージシャンきってのイケメンだが、彼の交友関係もイケメン揃い。
「人見知りで知られる稲葉さんですが、“格闘技好き”という共通の趣味があって、福山雅治さん(48才)と意気投合。また、木村拓哉さん(44才)とは芸能界では珍しい家族ぐるみのつきあいです。稲葉さんの50才の誕生日には、木村さん一家が駆けつけてお祝いしていました」(芸能関係者)
この日のお祝いの相手は、20年前に結婚した2才年上の妻だった。
「奥さんは、寡黙な稲葉さんとは正反対で、東京の下町生まれのチャキチャキした女性です。ふたりでいると、奥さんが会話をリードすることもしばしば。“スターの妻”という気取ったところもまったくありません。稲葉さんは聞き上手で、派手なことは嫌いますから、相性がよくて、ほんとに仲のいい夫婦ですよ」(夫婦を知る関係者)
年末の紅白歌合戦への初出場、大トリも噂されるB’z。30年間、トップランナーとして走り続ける稲葉を、妻が陰でしっかり支えていた。
※女性セブン2017年10月12日号