セ・リーグのクライマックスシリーズ(以下CS)進出争いが佳境に入ってきた。9月27日現在(記録は以下同)、3位・DeNAと4位・巨人の差はわずか0.5ゲーム。残り試合を考えると、引き分けの数で上回るDeNAがやや有利に思えるが、百戦錬磨のベテランが揃い、制度開始以降10年連続でCS進出を果たしている巨人の底力は侮れない。
9月27日は巨人が1点差の接戦をモノにしたが、DeNAは1点リードで9回を迎えたものの、守護神・山崎康晃が約2か月ぶりにリードを守りきれず、引き分けに終わってしまった。野球担当記者が話す。
「今季の山崎は序盤こそ不調で抑えから外れましたが、中継ぎにまわって以降、調子を取り戻し、5月下旬から再び抑えのポジションを奪い返しました。今季は65登板で、抑え失敗はわずか5試合のみ。自責点の付いた試合は10試合と安定しています。
ただし、1つ気になる点がある。DeNAで最も出場数の多い捕手である戸柱恭孝と相性が悪い。失敗5試合の捕手は全て戸柱で、自責点の付いた10試合中8試合も戸柱とバッテリーを組んだ時なのです。27日の失敗も、捕手は戸柱でした」
戸柱は序盤から中盤にかけて正捕手を務めていたが、夏場以降は嶺井博希の台頭もあり、最近ではマスクを被る機会が減少。9月のスタメン出場は嶺井が9試合、戸柱が6試合、高城俊人が4試合となっている。