NHKの連続テレビ小説『わろてんか』で、フレッシュなヒロインが誕生した。前作『ひよっこ』の有村架純(24才)のように近年、すでに人気女優がヒロインを務めることが多かったが今作のヒロインは若手女優の葵わかな(19才)だ。
京都の老舗薬種問屋の娘で、いつも周囲に“笑い”をふりまく藤岡てん役を演じる。3度目のオーディションにしてつかんだ朝ドラヒロインの座だった。後藤高久チーフプロデューサーが起用の理由を語る。
「ヒロインはいつも笑っている役なので笑顔の素敵な人を選びたかった。それと、彼女はフレッシュでありながらも、19才にしては、ものすごく落ち着いている。今回は50代まで演じてもらうので、笑顔と落ち着きを併せもつ彼女に決めました」
もともと朝ドラは人気女優への登竜門。無名な女優が大女優へと羽ばたいてきた。葵も先人たちに続けるか。また『わろてんか』には女性視聴者をドキドキさせる男性キャストが用意されている。イケメン評論家の沖直実さんが注目ポイントを解説する。
「夫役に松坂桃李くん。そして主人公にひそかに思いを寄せる元婚約者で青年実業家役に高橋一生さんと贅沢な配役です。夫役の松坂くんはもちろんですが、注目はなんといっても高橋さん。『おんな城主 直虎』(NHK)で演じた小野政次の好演が記憶に新しい高橋さんが、ヒロインと結ばれない“2番手の男”をまた演じる。彼の月のような、一歩引いた男の色気がまた味わえると思うと、今から楽しみで仕方ありません」
前出・後藤チーフプロデューサーも「不倫ドラマじゃないですよ」と前置きしつつ「恋敵として出てくる高橋さんの魅力も存分に楽しんでほしい」と力を込める。
※女性セブン2017年10月12日号