季節の変わり目は体調を崩しやすいものだが、旬の野菜を上手に摂ることで、健康的に過ごせるという。では、何をどう食べればいいのだろうか? 栄養療法に詳しい精神科医の奥平智之さんに「メンタルと食」について聞いた。
「鉄欠乏=貧血のイメージが強いですが、イライラして気分がさえない、集中力がない、眠りが浅いなどのメンタル症状にも、鉄欠乏が隠れている可能性があります。鉄は精神症状だけでなく、髪や爪を作るケラチンの代謝にもかかわっており、不足すると髪が抜けたり、爪が弱くなるなど、美容面での影響も。鉄を補うことで、精神症状は劇的に改善し、美容効果も生まれます。胃腸が丈夫になって本来の食欲が戻り、食欲の秋が楽しめます」
そんな奥平さんが勧めるのが「秋野菜とかつおのカレースープ」だ。ご飯を豆腐に替えて糖質を減らし、中鎖脂肪酸を豊富に含むココナッツオイルでエネルギー代謝を高めることで、ダイエット効果が期待できる。
鉄分の吸収をビタミンCが助ける。また、炎症体質の人は、抗炎症作用のあるEPAを摂り、炎症が改善すると、鉄の利用や吸収もアップする。
【秋野菜とかつおのカレースープのレシピ】
【1】鍋にココナッツオイル、クミンシード各大さじ1を入れ、弱火で炒める。
【2】香りが立ったら、食べやすくカットしたれんこん1/2節、かぶ1個、しめじ1/2パックを入れて炒める。
【3】水2カップ、カレー粉大さじ1、赤唐辛子適量、ココナッツクリーム1カップを入れ、沸騰したら弱火で7~8分煮て、塩こしょうで味を調える。
【4】器に温めた豆腐1/4丁分、かつおの刺身6切れ、ゆでたブロッコリーとカリフラワー適量を添え、【3】を上からかける。
※女性セブン2017年10月12日号