元SMAPの3人、稲垣吾郎(43才)、草なぎ剛(43才)、香取慎吾(40才)がネットでの活動を積極的に開始した。事務所公式とは別にそれぞれの公式Twitterも開設され、まだ投稿がない状態ながら、3人とも30万人超のフォロワーを集めている。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、元SMAPの3人によって切り開かれる、芸能人によるネット活用の新たな可能性について論じる。
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11月2日から5日にかけ、ネットTV局・AbemaTVで「稲垣・草なぎ・香取 3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」が放送される。内容はタイトル通りで、9月上旬まで事務所の管理下にあった3人の元SMAPが自由奔放に番組を展開するという。
しかも、同番組では、3人を泊めてあげたり、一緒に番組を盛り上げる芸能人を公式ツイッターが募集するなど、自由過ぎる展開である。
これを見た瞬間思ったのは「稲垣・香取・草なぎ、勝ち組になれるな」ということだ。芸能人という職種は特殊で何歳になろうとも売れる売れないは別として、その立場を維持できるうえに、人数は毎年増え続ける。正直40代の男が「アイドル」の枠でそのまま地上波のガチガチの制約の中で決められたことを演じたり、事務所から活動を制約されるのはしんどいだろう。
ネットでの情報発信開始は、多くの芸能人にとって、そのイメージ転換にこれまで多々寄与してきた。3人が所属していたジャニーズ事務所はネットでの露出を極端に嫌う事務所だったため、解散報道時以外、基本的にSMAPはそのビッグネームの割にはネット上では話題にならなかった。
だが、今の世の中、芸能人がSNSに会食の様子を公開するだけでニュースになる時代である。そして、SNSでの発信がきっかけで次々と仕事が決まっていく。女性芸能人の中にはもはや芸を見せることなく「婚約しました」「結婚しました」「妊活しています」「妊娠しました」「出産しました」「子供の名前決まりました」だけで多数のブログアクセスを稼ぎ、そこから妊活の書籍を書いたり、キッズ向け商品のイベントに呼ばれたりするようになるのだ。