明治維新150年の節目を彩る来年放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』を巡っては、放送前から幕末維新の騒乱さながらのドタバタが発生している──。
「50代の妻子持ち医師とのキス写真」などが報じられた元アイドルで女優の斉藤由貴の「不倫降板」が明らかになったのは9月21日のことだ。『西郷どん』は7月にクランクインしたが、斉藤の登場シーンは11月から撮影開始予定だった。
「斉藤が自ら降板を申し出た理由としては“出演することで作品のバッシング記事が出たり、撮影現場に取材をかけられたりして、共演者やスタッフに迷惑がかかる”といったことを心配していたそうです」(芸能ジャーナリスト)
降板の影響は決して小さくない。斉藤が演じる予定だったのは、北川景子演じる篤姫の教育係・幾島である。2008年の大河『篤姫』では松坂慶子が好演。宮崎あおい演じる篤姫を厳しく指導し、衝突を繰り返しながらも信頼関係を築いていく役回りで作品を盛り上げ、好視聴率に貢献した。
「今回は西郷隆盛と篤姫の淡い恋が描かれるといい、それを“教育係”がどうやっていさめるのか、など興味深い役どころ」(NHK関係者)とみられているが、撮影開始直前のタイミングで、長丁場となる大河のためにスケジュールを空けられるベテラン女優が見つかるのか。NHK側が代役探しに奔走する状況である。
※週刊ポスト2017年10月13・20日号