近頃は“社長”としての顔も話題となっている女優・柴咲コウ(36才)が、自身のライブの後に“ひとり鮨”を楽しむ姿をキャッチした──。
月夜と星空に照らされた大本山池上本門寺(東京・大田区)。涼やかな虫の音が響く幻想的な景色の中、彼女は大人のバラードをしっとりと歌い上げていた。9月30日、柴咲コウが行った歌手デビュー15周年記念ライブは、これまでとはひと味違った。
「実は、企画も制作もすべて“柴咲社長”の会社が担った初めてのライブだったんです」(芸能関係者)
NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の主演を務める柴咲が、私生活でも“城主”として社長業に奮闘しているという。
「タレントが個人事務所を持ってファンクラブ事業を行うことはありますが、柴咲さんは違います。昨年11月に資本金10万円で起業したばかりですが、今年9月の到達予定資本金額はなんと1.7億円と、規模も一気に拡大すると報じられました。この10月に『直虎』はクランクアップしますが、その後しばらく女優業を休むそうで、それも、社長業を優先するからだとか」(前出・芸能関係者)
柴咲が立ち上げた会社は『レトロワグラース』(フランス語で、ギリシャ神話の「三美神」を意味)。音楽事業、ファンクラブなどのメディア事業、柴咲が開発にかかわった商品などを販売するEC事業を主に行い、柴咲は取締役CEOに就任している。
「今年8月には、携帯ゲームアプリで有名なIT企業『モブキャスト』の代表・藪考樹氏が取締役に就任しています。今後は株式上場も見据え、新たな展開を考えているようです。信頼できる農家と提携して有機野菜の販売や、飲食店の経営も考えているそうですよ」(柴咲の知人)
最近のインタビューは女優としてより起業家としての発言が多くなっている柴咲。
「デビュー19年を迎えてどこか物足りなさを感じていた中で起業を決断したそうです。芸能界という枠組みを出て新たな形で発信していきたいと。中田英寿さん(40才)の影響もあったと思います。サッカー現役引退後に異業種交流を深める彼を見て、柴咲さんも“もっと視野を広げたい”と変わっていった。最近は恋の噂より仕事一筋なのか、少しでもお休みがあると打ち合わせに全国を飛び回っているようです」(前出・知人)
冒頭のライブを終えた夜11時ごろ、“おんな社長”はひとり鮨店の暖簾をくぐった。行きつけなのか、板前や常連客と会話を交わし舌鼓を打つと、サッと1時間ほどでお会計。店を後にした彼女は、女社長の風格を見せていた。
※女性セブン2017年10月19日号