2017年上半期だけで154本のテレビ番組出演し、「今、日本でいちばん忙しい男」と呼ばれる梅沢富美男(66才)。その活躍はテレビだけにとどまらず、様々なことを梅沢節で本音で語りまくるエッセイ『富美男の乱』(小学館)も好評だ。そこで、今回は、著書では書ききれなかった「政治」の話題について、梅沢本人に訊いてみた。
9月28日、安倍晋三首相(63才)は衆議院を解散した。これは加計学園や森友学園を巡る疑惑への野党からの追及を逃れるための国民不在の大義なき解散だという批判も多い。そんな中、小池百合子東京都知事(65才)が「希望の党」を立ち上げると、最大野党だった民進党は小池新党に合流する者や別の新党を結成する者が登場するなど、“崩壊”した。10月10日に公示される総選挙は、われわれ、国民にとっても大きな岐路となる。この政界の動きについて、どう感じているのか。梅沢に語ってもらった。
* * *
おれは早い段階からワイドショーなどで「解散総選挙がある」と訴えていた。いくら安倍政権が「森友問題や加計問題を説明しろ!」と追及されても、野党が弱すぎるから選挙になれば自民党が勝つことが目に見えていたからね。
小池新党? 今回は小池さんも下手を打ったんじゃないかな。彼女は「国政には関心ありません」と言い続けていたのに、急に「私がやります」となった。きっと台本があったんだろうな。でも、東京都民は「あぁ、結局小池さんは都政より国政なんだ」って気がついていると思うよ。都議選ほど風は吹かないんじゃないかな? だって新党といっても「寄せ集め」じゃないですか。古い人たちが集まって新党って、全然新しくない! 国民は小池さんの名前に踊らされないように気をつけなきゃダメですよ。
政治家ってのは、選挙のときはおいしいことを言うけど、選挙公約が果たされたことなんて、おれが物心ついてから一度もない。今回の選挙も同じで入れる政党がないから投票には行かないつもり。おれみたいな考えの人が多いと思うよ。だから、今回の選挙の投票率は低くなるんじゃないかな。そもそもおれは役者だから政治と宗教にはかかわらないと決めている。どの政党もどの宗派もチケットを買ってくれればお客様だからね(笑い)。だから、なんでこんなこと聞くんだよ! もし出馬の依頼が来たら? 「なめんじゃねえぞ!」って怒鳴り飛ばすよ。政治は頭がよくないと。おれは学歴もないしね。
※女性セブン2017年10月19日号