ドラフト1位の重複指名が確実視される早稲田実業の清宮幸太郎(18)。全12球団指名もありうるとされているが、清宮獲得のネックとなるのがポジションだ。ファースト以外守れないことが最大の弱点だが、「それでもウェルカム」とアピールする球団がある。
ヤクルトの元スカウトである片岡宏雄氏は「ヤクルトはファーストが定着していない。畠山(和洋)が二軍から帰ってきても清宮を使うべきです。私がスカウトなら“12球団で一番早く1軍出場できるチームです”と口説きます」と話す。
中日で正捕手として活躍した木俣達彦氏も「清宮を獲得したらこの先10年間ファーストを獲らないでいい。中日には高卒1年目からレギュラーとして立浪和義を育てた実績がある」と譲らない。
楽天初代監督の田尾安志氏もこういう。
「楽天のファーストは銀次だが、彼は他のポジションも守れる。清宮は12球団全てが欲しい選手。一塁を空けて迎えるだけの価値がある。まァ、外野くらいは守れるように練習したほうがいいですが」
※週刊ポスト2017年10月13・20日号