9月中旬の午後、東京都心から少し離れた一軒家。15畳ほどの1階リビングに顔を合わせたのはカリスマ講師にして経済解説者の細野真宏さん、女性セブンの“オバ記者”こと野原広子、そして、“ビッグダディの元妻”としても知られる9人家族の美奈子の3人。『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする 家計ノート2018』(小学館刊)でもおなじみ細野さんのアドバイスを受けつつ、美奈子の家計に迫る。
細野「美奈子さんのいちばんの大切なものはなんですか?」
美奈子「それはもう子供です」
細野「ですよね。実は今は子供が小さいからそれで済んでるというのが結構あるんです。今の美奈子さんはとっても幸せそうですが、もう少しすると怖い状況になる気が。子供の教育費って考えたことありませんか?」
美奈子「あ、そうだ。高1の娘が、将来保育士さんになりたいって専門学校の話とかされる。いくらかかるんだろう? やばくない?(笑い)」
細野「そう、やばいんです。子供に夢があるんだけど、うちの家計からは出せないんだ、ごめんって言っちゃうのが、親にとってかなり痛いですよね」
美奈子「それは絶対ヤダ」
細野「でしょ。できるだけ子供の夢を邪魔したくないですよね。だからこそ、今の美奈子さんの財布がザル状態のままだとダメなんです。このタイミングなら間に合う気がする。自分の家計を守るためでもあるし、子供の将来を守るためでもあるから。そこで、1日3分の家計管理を何とか早めに習慣化しておきたいですよね」
美奈子「ホントだ。今日をキッカケに変わっていかないとまずいですね。来月このぐらい貯金できるから頑張ろうとか、収支をちゃんとやればそういうふうに思えるのかな。数字が今まで見えてなくて、漠然とした感じだったので、これまで節約しようとかどうしていいかわからなくて」
細野「まずは保育士の専門学校というのはいくらかかるのか、を調べてみましょうか。そうすると、どれだけ貯金が必要なのかがやっと見えますよね。それがわかると家族のチームワークが生まれてくるんです。これだけ必要だからみんな協力して!って」
美奈子「なるほど、目標が見えると全然変わっていけそう。実は昔、家計簿は買ったことはあるんですけど、子供の落書き帳になっちゃった(笑い)。レシートを撮るだけのアプリもやってみたんですけど、面倒くさいし、意味もわからなかった」
細野「アプリでやったところで、なかなか認識できないから、家計のダイエットにはつながりにくいんですよね」
美奈子「そうですね。これやってどうなるんだろうなって。でも今回、家計ノートを書いて初めてわかったんですけど、書いてみると、書くって頭に入ってくるというか“こんなに使っていたんだ”“私コンビニ行きすぎじゃね?”とか、ひと目で自分の行動が見えてきてビックリでした」