取材会場に姿を現した彼の体はテレビで見るより引き締まっているように感じた。
「今ライザップに挑戦しているんです。おれは普段から役作りのために減量しているんだけど、今回は長い道のりだからね。頑張らなきゃ! でもお陰様でファンのかたがたからは『最近若々しくなりましたね』とか声をかけられることが多くなって」
ニッコリと笑みを浮かべ、ご機嫌なのは、2017年上半期だけで154本のテレビ番組に出演し、「今、日本でいちばん忙しい男」と呼ばれる梅沢富美男(66才)だ。人気者として多忙な日々を送る梅沢が挑戦しているのは、32年ぶりにCM出演が決まった「ライザップ」のダイエットである。
「去年は40本以上のCMのオファーをもらったけど、『梅沢さんのスケジュールが合わなかった』なんていい加減な理由で、結局どこのCMにも出演できなかった。あまりに悔しかったからテレビで電通や博報堂の悪口を言いまくったら、CMの話が来ちゃった(笑い)」
こんな歯に衣着せぬ発言で、今や「芸能界のご意見番」としてお茶の間を楽しませている梅沢は、波乱万丈の半生を振り返りつつ、日常生活で誰もが心に秘めているけど言えないことや、誰もが忘れかけている大切なことを忖度なしの“梅沢節”で語りまくる痛快エッセイ『富美男の乱』(小学館)を出版した。閉塞感がある社会において、ズバッと物申す梅沢。その一挙手一投足から目が離せない。
※女性セブン2017年10月19日号