埼玉県川口市の住宅地にある銭湯『喜楽湯』。脱衣所で服をカゴに入れようとすると…。
「へへっ、びっくりした? うちの銭湯では、カゴ、ロッカー、そしてゲタ箱も、ボクが入ってる可能性があるから、心の準備をしてきてね!」
1歳になったばかりでまだまだやんちゃな見習い番頭タタミは、番台での受付業務に飽きると、脱衣所や、ときには洗い場にまで入り込んでお客さんに愛嬌を振りまく。
「これも、お仕事のひとつだから! 知ってる? 最近は週1ペースで銭湯がなくなってるんだよ。それもこれも、自宅にお風呂があるのがあたりまえになっちゃって、“スーパー”が付かない普通の銭湯に来る人が減ってるから。ボクがうろうろすることでお客さんが増えたらいいな、と」
遊んでいるようで、ちゃんと経営のことも考えている(?)タタミは、イケメンの同僚と住み込み勤務。
「ユースケはバンドマンで、ケンユウはお笑い芸人。おもしろいことが大好きで、洗い場の壁をスクリーンにして映画を上映したり、ライブやったりと、お風呂を越えた癒しを提供することもあるんだ」
15時のオープン時には一番風呂ねらいのお客さんを出迎えるのが日課のタタミ。
「さぁ、今日もひとっ風呂浴びてって!」
【プロフィール】
名前:タタミ ♂
年齢:1歳
種類:猫
勤務先:東京銭湯 喜楽湯
職種:見習い番頭
主な仕事内容:番台あたりにいて、お風呂に入りに来たお客さんに愛想を振りまく。ロッカーやゲタ箱など思わぬところにひそんでびっくりさせる。
お給料:キャットフード
好きなこと:人間番頭のユースケやケンユウと遊ぶこと。
嫌いなこと:洗い場で遊んでいてうっかり濡れちゃうこと。
現在の悩み:だんだん仔猫じゃなくなってきて、愛くるしさが減りつつあること。
将来の夢:SNSで全国的に有名になり、スター猫の仲間入りをしたい。
■撮影/山口規子
※女性セブン2017年10月19日号