「一年を通じて秋の過ごし方は極めて重要です。なぜならこの時期の行動こそが、年末から来年にかけての運気を劇的に変えるからです」
そう語るのは作家の本田健さん。大ベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え』をはじめ、『強運を呼び込む51の法則』など、お金と幸せに関する数多の著書を持つ。
「“運”とひと口に言っても、金運、仕事運、健康運、人間関係運、男性運、子供運などさまざまです。これらは複雑に絡み合っていて、1つの運が上がると、ほかの運が逃げてしまう。仕事運をたくさん使っている人は家族運が薄かったり、逆に家族を大事にしていたら仕事運が悪くなったりと、両方手に入れるのはなかなか難しいものです。仕事運を上げるために仕事だけをしていても、そのために結婚運や家族運が下がってしまったら、元も子もない。バランスよく運気を上げるのが重要です」(本田さん、以下「」内同)
とりわけ秋は運気を左右する分岐点が目白押し。重要なのは、1つのことに没入しすぎないことだと言う。
「例えば、仕事ばかりしていて男性運がないと感じている女性は、バーとか男性向けのブティックとか、自分が『素敵だな』と思うような男性がいそうな場所に行ってみる。ひと言もしゃべらなくても、イケメンが集まるところにいるだけで、自分の中の“女性スイッチ”がオンになり、男性運が高まります。カッコイイ彼氏がいると想定しながらデパートの紳士服売り場に行き、『彼の誕生日にどんなネクタイをプレゼントしようかな』と想像してみるのもいいですね。現実と違ったとしても、雰囲気を理想に近づけることが大事。そうすると、新しい運を先取ることができます。
専業主婦で閉塞感を感じている人ならば、自分がやってみたい仕事をイメージしながらノートに書き出したり、実際にその仕事をしている人が集まる場所に行ってみる。いつもと違う“筋肉”を使ってみることで、全体的な運がアップします。
でも、開運のためだと思って、やりたくないことを億劫な気持ちで無理にやるのは逆効果。好きなものを我慢している人が大半です。だけど本当は、自分の好きなことだけが運気を上げてくれるんです」
運を切り開くのに特別な方法やお金はいらないという。
「運を引き寄せ、人生を面白くするドアは、みなさんの半径3m以内にあります。好きなことや楽しいこと、ワクワクすることを見つけてください。最初はそれをテレビや雑誌、インターネットで見ているだけでもいい。毎日5%くらいずつ、自分のできる範囲内で好きなことに触れればいいんです。
そのうちに、自分の心が好奇心でいっぱいになって、何かを始めたい気持ちになる。そうすればあなたの人生に新しい扉が開きます。運のいい人は、最高の未来を予測し、いろいろな可能性にオープンな人です。ふとしたきっかけで、あなたの未来も今とはまったく違うものになる。何か一つでもピンとくるものや場所を見つけて、『開運の秋』を楽しんでください」
※女性セブン2017年10月26日号