秋に似つかわしくない暑さとなった10月8日、明治神宮球場(東京・新宿区)に隣接する第二球場で、高校野球秋季大会の試合が行われた。第1試合でぶつかったのは、学習院高等科と駿台学園高校。午前10時のプレーボールを前にして、両チームのアルプススタンドは応援の熱気に包まれる。そのとき、学習院側の応援席に、愛子さまがお忍びで姿を見せられた。
デニムスカートに白い半袖のカットソー、足元は白のスニーカーという出で立ちの愛子さま。トレードマークのポニーテールを若草色のシュシュで結ばれ、首元には白い花びらがデザインされたネックレスをされていた。
「お友達とご一緒にいらっしゃったようで、バックネット裏の前から8番目の“絶好ポイント”に着席されました。愛子さまが通われる学習院女子高等科と学習院高等科は、いわば姉妹校。水色の帽子にタオル、メガホンで用意万全、大きな声援を送られていました」(学習院関係者)
愛子さまの野球好きは有名で、ご一家でプロ野球の試合を観戦されたこともある。毎年6月、学習院と筑波大附属中・高の間で、野球や陸上競技、バスケットボールなどの試合が行われる通称「附属戦」というイベントがある。愛子さまは今年の附属戦で、野球部の試合を観戦された。
「学習院初等科5年生の時には野球クラブに入りたいというお気持ちもあったそうです。結局、男子児童しか入れないため断念されました」(宮内庁関係者)
2回に4点、3回に2点を奪われ序盤から苦戦を強いられる展開の中、チャンスのシーンでは飛び跳ねんばかりにバッターにエールを送られていた。
「赤い双眼鏡を取り出されて終始熱心に応援されていましたが、一際声援が大きくなったのが、愛子さまと同学年のA君がバッターボックスに立ったときでした。デジカメをバッグから取り出され、パシャパシャと撮影をされていたのです。
終盤にA君がヒットで出塁し、続くバッターのヒットでホームに帰ってくると、愛子さまは両手を上げられて大喜び。隣のお友達に笑顔で話しかけられ、何度もうなずきながら拍手を送られていました。A君は学習院中等科出身。もしかしたら、初等科で愛子さまと机を並べられていたのかもしれません。年頃の女の子なら誰でも通る道と申しましょうか、大変おかわいらしいご様子でした」(前出・学習院関係者)
まさに「神宮球場の青春」。実は愛子さまの中で、「野球」と「恋心」が結びつくのは初めてではない。
「初等科6年生の頃、愛子さまと仲良しだった女子児童が、意を決して野球クラブに入っていた男子にラブレターを渡して告白したことがあったそうです。そのとき、緊張して怖がる女子児童に付き添った女の子の1人が愛子さまでした」(別の学習院関係者)
残念ながら、試合は学習院が1-11の大差で敗北。それでも、グラウンドを駆け回るA君の勇姿は、愛子さまの心にしっかりと焼き付けられたことだろう。
※女性セブン2017年10月26日号