近年、家や車、洋服といった“モノ”を「所有」せずに、人と分け合って使う「シェアリング」が広まっている。
個人の経験やスキルといった、目に見えないものをシェアする動きも出てきている。たとえば、ANYTIMESが運営する専用アプリ「エニタイムズ」がつなぐのはさまざまな生活関連のサービスシェアだ。
「会員登録すると、サービスの提供側にも受け手側にもなれます。“○○円で掃除をしてほしい”というチケットをアプリ上で発行、それを見た人が応募し、その後は利用者同士がメッセージで場所や金額の交渉、日時などを調整します」(広報担当・松沢実穂さん)
金銭のやりとりはエニタイムズを通して行い、利用後に双方が評価(公開される)しあうことが義務付けられるので安心だ。こうした“経験”のシェアをする仲宗根美幸さん(主婦・46才)に体験しての感想を聞いてみる。
「始めたのは去年の年末くらいからです。水回りの掃除や食事の作りおきなど家事代行的なサービスが多く、引き受ける金額は1時間1000~2000円などその場合に応じて変わります。主婦になって24年、成人した2人の子も含め5人の子育てをしました。妊娠中のかたや、幼いお子さんがいる家庭にうかがうことも多く、私も当時は大変だったなぁって懐かしく思いながらやっています。主婦の経験を生かして働けて、人に喜んでもらえるのがうれしいですね」
※女性セブン2017年10月26日号