かつての正月テレビ番組の風物詩であり、最近も年初めに放送されている『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)の地区予選の日程が、10月に入ってもまだ決まっていない(10月16日現在)。9月の定例会見で、日本テレビの福田博之編成局長は「『仮装大賞』は単発番組で次の放送予定も決まっておりません。(キャストも含め)制作過程についてはお答えできません」と通り一遍の返答をしている。テレビ局関係者が話す。
「1979年の大晦日に紅白歌合戦の裏番組として始まって以降、番組は1年も欠かさず放送されています。最近4年間は年1回ですが、1月か2月にオンエアしており、10月には出場者の募集がないとおかしい時期。言わずもがな、日テレがジャニーズ事務所を退所した香取の扱いをどうするか検討しているんですよ。世間の声も気にしながら、出方を窺っているようです。
8月放送の『24時間テレビ 愛は地球を救う』では、『仮装大賞』のコーナーが設けられましたが、香取は出演しなかった。この時、既に香取の退所は決まっており、同事務所のタレントがパーソナリティを務める『24時間テレビ』には出しづらかったようです」
その時、萩本は出演していたが、香取の代わりに指原莉乃が登場するという一幕にネット上はざわついた。香取慎吾は2002年から萩本と共に『仮装大賞』の司会を務めてきた。もともと、萩本が香取の笑いのセンスに目をつけ、自身の番組『よ!大将みっけ』(フジ系、1994年10月~1995年3月)で共演。以来、2人は蜜月関係を築いてきた。
「香取自身も、欽ちゃんの著書『笑ほど素敵な商売はない』を笑いのバイブルにしており、師弟関係が築かれています。欽ちゃんも、『仮装大賞』司会の後継者として香取を起用した。ただ、昨年1月SMAPの解散騒動が持ち上がって以降、情勢は変わった。
フジテレビは萩本が駒沢大学に通い始めた2015年から、学生生活に密着する特番を放送している。2015年8月に『欽ちゃんのドーンと大学生!~73歳からのキャンパスライフ~』を放送した際には香取も出演していたが、2016年12月の『欽ちゃんのちょっと奇妙な大学生活73歳からのキャンパスライフその(2)』には呼ばれなかった。関根勤や小堺一機は共に出演していただけに、SMAP解散騒動の影響があったのかと勘ぐられました」(同前)