10月10日。衆院選の立候補者が公示されて白熱の選挙戦の火ぶたが切られたその日、東京・霞が関の東京地方裁判所で、注目を集めていた訴訟がひっそりと幕を下ろしていた。
「今年8月、乙武洋匡さん(41才)を元妻・Aさんが訴えたんです。10日は、初めてお互いが法廷で主張をぶつけ合う、1回目の口頭弁論の予定日でした。提訴された当時、乙武さんは海外にいて、訴訟について明確にコメントしていなかったので、10日にはAさん側にどんな反論をするのかが注目されていました」(全国紙司法担当記者)
昨年3月、乙武さんの不倫が発覚した直後は、夫婦関係を建て直そうとしていた乙武さんとAさんだが、覆水盆に返らず。同年6月に別居、9月に離婚が成立した。
再び2人が裁判で争うことになったきっかけは、乙武さんの昨年11月の情報バラエティー番組への出演だった。
「離婚するとき、乙武さんとAさんは離婚の経緯について口外しないと約束していたにもかかわらず、乙武さんが、テレビで芸人の司会者相手にあっけらかんといろいろとしゃべってしまったんです。とくに、『私がしたこと(不倫)は妻はずっと前から知っていた』『(離婚の理由は)離れた方が子供たちのためっていうのが大きかった』と話したことにAさんがキレた。Aさんが不倫を肯定していたわけもなく、また、子供を離婚のたてまえにすることも許せなかったそうです」(乙武家の知人)
そしてAさんは、もう二度と離婚について話してほしくないという思いで、守秘義務契約の違約金と精神的損害の賠償を求めて提訴したのだ。
「ところが、10日に口頭弁論は開かれませんでした。というのも、その日までに原告のAさんが訴えを取り下げたそうなんです。訴訟を知った乙武さんはしばらく茫然としたそうですが、Aさんの気持ちもよく考えた上で、弁護士を通じて話し合い、“全面降伏”したそうです。ドロ沼の裁判は避けたいという気持ちもあったでしょうね。相当の額の違約金や賠償金を支払ったのではないでしょうか」(前出・記者)
不倫発覚から1年半。ようやく新しい一歩を踏み出せそうだ。
※女性セブン2017年11月2日号