就職活動の真っ最中。ベンチで友人の山崎賢人(23才)の傍らに座り、2人で竹内涼真(24才)が走る姿を見つめる──この友人役に注目が集まっている。
「ご両親両方の面影がありますよね。初めてお祖父さんの出演作品を見たときに、自分の前ではいつもニコニコしていたのに、映像の中の役柄とのギャップに衝撃を受けたそうです。そこから全作品を見て、演劇に興味を持ったと聞いています」(芸能関係者)
緒形拳さん(享年71)の孫で、緒形直人(50才)を父に仙道敦子(48才)を母に持つ緒形敦(21才)が、ドラマ『陸王』(TBS系)で俳優デビュー。役所広司(61才)演じる主人公の息子の同級生という端役ながら、人気役者を前に自然体の演技を見せた。
バスケットボールに熱中するスポーツ少年だったという敦は、都内の高校に進学すると、普通の生徒として3年間を過ごした。
「卒業後はニューヨークへ留学。帰国してすぐ、事務所のオーディションを受けて合格しました。両親の名前を出さなかったそうです。その後、1年間の演技レッスンをこなし、直人さんと同じ21才でのデビューになりました」(テレビ局関係者)
横浜に住んでいた拳さんと直人の自宅は徒歩10分ほどの距離。拳さんは小さい頃から敦をかわいがっていた。
「拳さんが病気療養していた2000年ごろ、敦くんとキャッチボールをしていたのを見たことがあります。グローブをつけない軽い投げ合いっこでしたが、笑顔で楽しそうでしたよ」(近所の住人)
拳さんは孫に対しては優しく、時には甘いおじいちゃんだったという。
「日頃から『おれの理想は7人の孫』と言っていたそうですが、2人の息子さんと娘さんはその願いを叶え、7人のお孫さんに恵まれました。外では俳優・緒形拳のイメージを保つため強面の表情でしたが、お孫さんたちの話となると目を細めていました。敦くんのことは、『目鼻立ちがハッキリしている。そのうち“俳優になる”なんて言い出したりして』と笑っていましたね」(別のテレビ局関係者)
来年没後10年。名優の血は受け継がれていく。
※女性セブン2017年11月2日号