中国のチョコレート市場が2020年には2015年の倍の400億元(約7000億円)に膨れ上がる見通しであることが分かった。中国のEコマース専門ニュースメディア「億邦動力」が報じた。
旺盛なチョコレート需要を見込み、イタリアのチョコレートメーカーが2014年に杭州市での工場建設計画を発表。ベルギーの著名ブランド「ゴディバ」も昨年末までに100店舗をオープンするなど、世界のトップ20のメーカーが中国に本格進出の構えだ。
2015年の中国人1人当たりのチョコレート消費量は年間1kgで、日本人1人当たりの2kgの半分でチョコレート市場は200億元。これは単価が比較的安い中国の菓子メーカーが生産しているチョコレートが主流だったためだ。
とはいえ、中国の人口は13億人だけに、ひとたび単価が高い欧米産のチョコレートが流行すれば、途端に売り上げも跳ね上がることになる。
それを見越して、スイス・チューリッヒに本社を置く世界有数のチョコレートメーカーであるバリー・カレボー・グループは中国での生産拡大を計画しており、今後5年間で、中国に生産工場を2カ所建設する予定だ。
同グループのアジア太平洋地区代表は「中国は極めて魅力的で、活気に富んだ市場だ。中国市場は開かれており、チョコレートにとっての新たな巨大マーケットになる可能性を秘めている」などと語り、同グループが今後、中国市場で大きくビジネス展開していくことに強い意欲を示している。