これまでの洗濯機は“全自動”と謳いつつ、洗剤や柔軟剤の投入や操作は、洗濯のたびに洗濯機の前に立ち、人の手で行う必要があった。それらの手間を省き、誰でもどこからでも操作ができる本物の“全自動”の洗濯機が登場した。手間と時間を激減させる画期的な機能とは?
パナソニックの新しい『ななめドラム洗濯機』の新機能は大きく3つ。「液体洗剤・柔軟剤自動投入」、「スマホで洗濯」、「花粉ケアコース&洗濯かごモード」だ。
1つ目の機能は、洗剤や柔軟剤の詰め替え用パック1個を投入できるタンクを備えることで可能にした。各メーカーが規定している基本使用量を、最初に設定すると、洗濯物の量に合わせて自動計量し、正確な量を投入してくれる。この機能の開発のために、同社は、メーカーや気温によって粘度が異なる50種類以上の洗剤を用意。低温から高温までさまざまな室温で投入実験を繰り返し行うことで、正確に自動投入できることを検証。自動投入を実現したことで、投入の手間を省くだけでなく、洗剤や柔軟剤の入れすぎや、こぼす心配もなくなったという。
2つ目の機能は、スマートフォン用のアプリを使うことで可能になった遠隔操作だ。外出前に洗濯物を投入し、扉を閉めて遠隔ボタンを押しておけば、外出先から運転予約や変更ができ、洗濯から乾燥までを行える。帰宅したらあとは畳むだけと、洗濯の手間を大幅に軽減することができる。また、洗濯の進行状況を確認したり、洗剤や柔軟剤の残量が少なくなったときに通知を受け取ることも可能だ。
3つ目は「ナノイーX」を洗濯機に初搭載することで実現。「ナノイーX」はニオイの原因成分の分解や、花粉の抑制に効果があるとされる水でできた微粒子のこと。これにより、「花粉ケアコース」では洗濯物に付着している花粉を抑制。また、「洗濯かごモード」では予約や遠隔操作の際に、湿った洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしたときに発生するニオイを防ぐなど、主婦の悩みの種である花粉、ニオイの対策に活躍してくれる。
それだけではない。実は、この洗濯機にはもう1つ力を入れた機能がある。洗濯機本体についているカラータッチパネルだ。これまでの家電の操作パネルとは一線を画し、洗濯・操作のポイントやコース説明を、イラスト付きでわかりやすく表示してくれる。
例えば、「ダニバスター」コースの説明では、弱ったダニのイラストの横に“アレル物質を除去して洗濯します/毛布などを洗濯前に温風で乾燥し、ダニを繊維から引きはがして、洗い流します”と大きな文字で表示。説明書を読みこまなくても使い方が理解できるようになっている。これは、パナソニックのカーナビ担当部署にヒアリングを行い、使い勝手の良さを徹底的に追究したおかげだという。
※女性セブン2017年11月2日号