今クールのドラマがスタートしたが、その中に学園ドラマが2作あることに注目が集まっている。「学園ドラマは夏」というのが、ドラマ関係者の間で“常識”だからだ。最近この傾向が顕著だというが、いったいなぜ学園ドラマが夏から秋に移動し始めているのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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今月14日に『先に生まれただけの僕』、17日に『明日の約束』がスタートしました。どちらも高校を舞台にした学園ドラマなのですが、その時期と内容に「あれっ?」と違和感を抱いた人が多かったようです。
もともと学園ドラマは、学生が夏休みに入る夏に放送するのが定番。これまで、『GTO』(フジテレビ系)、『WATER BOYS』(フジテレビ系)、『太陽と海の教室』(フジテレビ系)、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ系)、『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(日本テレビ系)、『表参道高校合唱部!』(TBS系)、『仰げば尊し』(TBS系)などの人気作が夏に放送されました。
ただ今年の夏は、高校生たちを主人公にした『僕たちがやりました』(フジテレビ系)が放送されたのみ。しかも同作は学校のシーンがほとんどなく、学園ドラマというよりも逃亡サスペンスでした。
近年、夏の学園ドラマが激減する一方、少しずつ秋に移動しはじめています。なぜ高校を舞台にしたドラマが、夏を避けて秋に放送されているのでしょうか。
◆なぜ主人公が先生や生徒ではないのか?