「茶道は形じゃなくて、心。お客さまをおもてなしする気持ちがなによりも大切なのん。そうだよね〜? 社長!」
つぶらな瞳で佐藤広覚社長を見上げるのは、茶道具を扱う『青峰堂』の、のんこ店長。ちなみに、佐藤社長の名刺には“ネコ店長補佐”という肩書きが刷り込まれている。
「うちは元々、真面目な茶道具店だったけど、わたしが来てから徐々に猫グッズが増えちゃって(笑い)。オリジナルの猫柄茶道具や、毎月22日限定『猫の和菓子』は大人気商品なのん」
6年ほど前、野良猫だったのんこは皮膚病を患った状態で、佐藤夫妻に保護された。
「身体に塗った薬を舐めないようにと着せてくれた洋服がめんこくて、今ではファッションとして楽しんでるのん!」
真っ黒な毛並みで洋服を着こなすオシャレな猫店長は仙台市内で話題になり、地元のフリーペーパーやテレビ番組を始め、猫雑誌に何度も取り上げられるように。
「これまで茶道に興味がなかった人が、わたしを入り口にして親しんでくれたら嬉しいのん! お店にもぜひ、来てけさいん!」
現在は店舗のみでの勤務だが、近い将来、店の茶室でお客さまと並んで一服立てる、のんこ店長の姿が見られるかもしれない!?
【プロフィール】
名前:のんこ ♀
年齢:7歳(推定)
種類:猫
勤務先:茶道具 青峰堂
職種:店長
主な仕事内容:接客(お客さまの手をペロペロと舐めてさしあげる)。商品開発アドバイザー、商品モデルなども務める。
お給料:3食昼寝付き。気分で出勤とお休みを決められること。
好きなこと:お昼寝。掃除機で毛づくろいしてもらうこと(ダイソンのハンディクリーナー限定)。
嫌いなこと:犬が苦手…。
現在の悩み:最近、小太り気味…。
将来の夢:もっと茶道人口を増やしたい。
撮影/山口規子
※女性セブン2017年11月2日号