女優・アイドルのお宝グッズ市場が活況を呈している。中でも販促用の無料カレンダーには何万円もの値がつくほど。プレミア必至“非売品”の世界に迫る。
企業が販売促進やPRのため、企業や関係者向けに配布したノベルティーグッズのひとつにカレンダーがある。一般に流通しないジャンルだが、そこに登場するのは有名女優やアイドル、タレントが目白押しだ。
しかも無料配布のノベルティーは時を経てプレミア価格がついたお宝となっているものも少なくない。例えば紺野美沙子が水着姿で登場している1979年のユニチカのカレンダーには4万1040円の値がついている。
そうしたノベルティーカレンダーになぜプレミアがつくのか、東京のタレントグッズ専門店「カルチャーステーション」の田川修氏が解説する。
「カレンダーを含むタレントグッズ全般の査定基準は『当人の人気』『グッズの中身』『レア度』が主なものです。カレンダーの人気は1枚もののポスターと違い、何枚も綴られていることにあります。その分、ファンにとってはポスターに比べて『お得感』があります。
また、企業が制作しているので、写真集にはないオリジナル撮影の写真が多く、その希少さを追い求めてファンが殺到するのです」
紺野美沙子はメディア露出が少なくなった今でも市場では根強い人気がある。写真集や雑誌でシースルーヌードやセクシーな水着姿を披露していたが、一貫して清楚なイメージを保っているので人気が高い。写真の1979年、1980年のカレンダーは水着姿を披露しているが、1981年のものはセクシーな写真がない。その違いが値段に反映され、1981年のカレンダーは2万7000円となっている。
◆資料提供・監修/カルチャーステーション 芸能資料館 http://www.culturestation.co.jp/
※週刊ポスト2017年11月3日号