人間には調子が良かったり悪かったりする日が必ずあるものだが、女は月に4回、変化する──。そのメカニズムを明かすのは成城松村クリニック院長の松村圭子医師だ。
「女性は1か月の間に女性ホルモンがダイナミックに変動し、心と身体が揺さぶられる特徴があるのです」
具体的には、生理周期の28日の中で、生理中の1週間、生理後の1週間、その次の排卵後にあたる1週間、生理前の1週間と、4つに分けられるのだという。
「生理前は女性ホルモンが減り、情緒が不安定になって涙が止まらなくなることがあります。男性ホルモンが強い状態になるため、攻撃的になることもあります。生理中は体調不良もあって気分が上がりません。
ところが生理後の1週間は女性ホルモンのエストロゲンが多く分泌され、気持ちが前向きになり、肌にも潤いが出る。女性誌などで俗に“キラキラ期”と呼ばれていますが、生物学的に見てもオスをおびき寄せるための時期で、恋愛に積極的になります」(同前)
その最も輝く「1週間」について、広告会社で働くユミさん(37)はこう話す。
「キラキラ期は元気で体力があって気分も高揚するから夜遊びも増えますね。生理の時みたいにむくんでいないから服装も露出が多いものを着ます。いつもならバーで声をかけられても無視するけど、ちょっとした冒険心が出る。化粧ノリもいいし、眠くもないから“早く帰るのはもったいない”ってなるんです」
生理日を管理する携帯アプリを利用している女性は多いが、そうしたアプリでは“キラキラ期”を知らせるものもある。前出・松村医師はこう語る。
「キラキラ期にはオスの目を引く赤やピンクの服を無意識に選ぶ傾向があります。瞳がウルウルして声のトーンが高くなる人もいます」
※週刊ポスト2017年11月3日号