女優・アイドルのお宝グッズ市場が活況を呈している。中でも販促用の無料カレンダーには何万円もの値がつくほど。例えば紺野美沙子が水着姿で登場している1979年のユニチカのカレンダーには4万1040円の値がついている。
プレミアカレンダーの現状は、1970~1980年代のものが上位を占めているが、今後はどのような市場になるのが予想されるのか。
「やはり古いものの価値が高くなるのは自然なことですが、なんといっても被写体となるアイドルや女優たちによるところが大きいです。最近では1980年代アイドルのグッズの人気が何度目かの高まりを見せています。実際、南野陽子のグッズはジワジワと高騰傾向にあります」(東京のタレントグッズ専門店「カルチャーステーション」の田川修氏)
また1980年代以降、レースクイーンやキャンペーンガールなどを経てタレントになる芸能人も出てきたため、後に大成するタレントの下積み時代のものなどもお宝として化ける可能性が高いという。
その証左として、鈴木京香は最初東北のみで活動していたが、その当時のポスターは高額で取り引きされたという。ちなみに、これまでカルチャーステーションで一番高値で取り引きされたのは、森高千里の等身大パネルで35万円だったという。田川氏が一番評価しているタレントは河合奈保子だ。
「同時期には松田聖子や中森明菜などのアイドルがいましたが、清楚かつ童顔でいて水着グラビアなどでの露出もふんだんにあったのは彼女がダントツです。さらには彼女は結婚と共に芸能活動を休止しました。こうしたアイドルのグッズは高い評価をつけられる傾向がありますね」(田川氏)
もしかしたらあなたの押し入れの中にも、お宝が眠っているかも知れない。
◆資料提供・監修/カルチャーステーション 芸能資料館 http://www.culturestation.co.jp/c
※週刊ポスト2017年11月3日号