「日本語を勉強して、機会があれば、NHKの囲碁中継の解説とかをやってみたい」──そう語るのは“美しすぎる棋士”として囲碁ファンの間で人気急上昇中の台湾人棋士・黒嘉嘉(ヘイ・ジャアジャア、23歳。七段)だ。
「日本には国際大会や旅行で10回以上行っていますが、本当に日本で私の人気が出始めているんですか? びっくりしています」
オーストラリア人の父と台湾人の母を持つ嘉嘉七段は、6歳で囲碁と出会った。台湾では女流囲碁最強戦を3連覇中。昨年7月には男女ペアが一手ずつ交互に打つ「ペア碁」のW杯で準優勝に輝いた。同大会が東京開催だったことから、日本の囲碁ファンの間でも存在が知られ始めるようになったのだという。その人気ぶりを、専門誌記者は次のように話す。
「今年8月から10月にかけて東京で行なわれたペア碁の世界大会で来日した時は、対局中の彼女の周りに人だかりができたほど。強さはもちろん、ひときわ美人ということで会場中の目を引いていた。もっと来日する機会が多ければ、大きく取り上げられるんですけどね」
来日した際にはドラッグストアで化粧品を買い、渋谷でサーティワンのアイスクリームを食べるのが好きだという。彼女にとって日本は、プロ棋士を目指すきっかけにもなった国だ。
「8歳でマンガの『ヒカルの碁』を読んだんです。それからは囲碁を仕事にして、女流世界大会での優勝が目標になりました。高校生の頃、台湾でドラマの『1リットルの涙』(2005年・フジテレビ系)を観て日本語を勉強した時期もあります。今は上手に話せないけど(笑い)」