豪華な返礼品が話題となり、“2000円から始められる最強のお取り寄せ”とさえ呼ばれたふるさと納税が“曲がり角”を迎えている。
返礼品競争が激化し、返礼品の転売目的での寄付や、大都市圏の自治体などで税の減収が相次いだことなどから、総務省は今年4月に各自治体向けに改善要請を出した。その主な内容は、
・返礼品の還元率を3割以下に抑える
・商品券など換金性の高い返礼品は避ける
・電子機器、貴金属、宝飾品など資産性の高いものは避ける
この要請の結果、魅力ある寄付先は激減している。総務省は各自治体に対して「時期は自治体によって異なるが、“12月までに見直しを”と伝えている」(市町村税課)とのことで、各自治体は、この年末までに返礼品を見直す可能性が高い。
それでも総務省に“抵抗”しながら自治体が継続する高還元率返礼品もある。たとえば、山形県舟形町に1万円以上寄付すれば、A4ランク以上の「山形牛焼肉セット600g(5000円相当)」がもらえる。還元率は5割だ。長野県飯山市は2万円の寄付で最上級コシヒカリ「幻の米(玄米)30kg」が返礼品となる。こちらの還元率はなんと8割を超える。
魚介類では北海道白糠町が2万円で「しらぬか産CAS冷凍大毛ガニ」700g以上(1万円相当)を用意。総務省が“注意”した金券類でも、神奈川県湯河原町の宿泊ギフト券(寄付金額3万円で還元率5割)などがある。
その他、年末までにラストチャンスで駆け込みたい高還元率の返礼品を紹介しよう。