ライフ

日本の「異常な長雨」は人類存亡に関わる「氷河期の予兆」か

雨続きが示す「地球の異変」

 毎週末の雨、雨、雨……。レジャーもゴルフもすべてキャンセルでウンザリという人も多いかもしれない。10月、関東地方では晴れ間が見える日さえ少なく、2回の大型台風を含めて雨が続いた。8月には東京都心で21日間連続で雨が降る40年ぶりの長雨となった。

 農産物の不作による野菜の値上げなどが心配されるが、この異常気象はそんなレベルでは済まない──と叫ぶ人たちがいる。人類の存亡にかかわる大規模な異変の予兆かも、という説が唱えられているのだ。

 多雨・冷夏は関東地方だけではなかった。8月の宮城県仙台市では観測史上最長となる36日連続の雨を記録した。東日本以北は「やませ」と呼ばれる冷たく湿った北東風の影響で日射時間が減少し、福島県相馬市では平均最高気温が4.2度も落ち込んだ。

 こうした近年例を見ない多雨・冷夏を受けて、「地球は寒冷化に向かっているのではないか」という驚くべき指摘が現われている。

 産経新聞の論説委員で科学ジャーナリストの長辻象平氏が、同紙のコラムで徳川家康の従兄弟にあたる武将の日記を引いて言及した。

〈今年の夏は異常だった。(中略)関ヶ原の前夜を疾駆した松平家忠(1555~1600年)の時代にタイムスリップしたかのようだ。(中略・家忠は)天正5(1577)年に始まり、文禄3(1594)年まで続く「秀忠日記」を残しているのだが、その全編に雨や雪の記録が満ちている。

「夜雨はらはらとふる」「夜入むら雨」「あさ雨ちとふる」「雨ながながとふる」といった具合だ。ただ一言、「雨降」と書かれた日も多い。家忠の生涯は、平安時代からの「中世温暖期」が終わり、江戸時代の「近世小氷期」へと移る時期と重なっている〉(産経新聞10月4日付)

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン