今、韓国の中高生に好きなアイドルを聞くと、東方神起でもBIGBANGでもなく、ほとんどが防弾少年団の名前を挙げるという。メンバーはRAP MONSTER(23)、SUGA(24)、JIN(24)、J-HOPE(23)、JIMIN(22)、V(21)、JUNGKOOK(20)の5人だ。
「この1年、ゴールデンディスクアワードやソウル歌謡大賞など、韓国を代表する音楽賞を軒並み受賞し、テレビに出れば視聴率は跳ね上がる。間違いなく彼らが韓国芸能界の中心にいます」(韓国のスポーツ紙記者)
9月に発売した新アルバム『LOVE YOURSELF 承‘Her’』はアメリカのビルボードチャートで6週連続ランクインし、日本でもオリコン初登場1位を記録。
デビュー4年目を迎え、世界のミュージックシーンを席巻している防弾少年団だが、一体何がそんなにスゴいのか。
「ひと言でいえば、圧倒的なダンスパフォーマンスと歌唱力、そしてラップ技術です。韓国アイドル全般にいえるのですが、彼らはデビュー前に超過酷な練習生時代を経験しています。1日10時間の練習は当たり前。歌、ダンス、そして語学まで徹底的に叩き込まれてデビューを迎えている」(韓国の芸能関係者)
そこまでならば、他の韓国アイドルと同じ。特筆すべきは、彼らの所属する「事務所」にあるという。
「ハッキリ言って、無名の弱小事務所です。韓国の音楽界は、東方神起やSUPER JUNIORを擁するSMエンターテインメント、BIGBANGやiKONの所属するYGエンターテインメントといった大手芸能プロダクションがメディアに対して、強い影響力を持っている。小さな事務所で活躍するのは至難です。
だからこそ、防弾少年団は人一倍努力した。海外に武者修行に行き、メンバー全員が作詞作曲できるようになるまで、貪欲に音楽を学んだ。『コネクションではなく実力で勝つんだ』という意識が極めて強いグループなんです」(前出・韓国の芸能関係者)
実際、メンバーは「いかにクオリティーの高いステージを届けるか、という一点だけを考えている」と常々公言しており、その言葉通り、彼らのステージは圧巻のひと言。長い下積み時代を経て下剋上を果たした7人は、そのキャラクターも実に魅力的。秀才のリーダーから不思議系イケメン、怪力の末っ子まで、7色の輝きを放っている。
※女性セブン2017年11月23日号