国内

親ががんになったら子の学校に伝えよう PTA役員免除も

親ががんであることを学校に伝えるべき理由

 自分ががんであることを医師から告げられた時、「頭の中が真っ白になった」という人は多い。その後、どうすればいいのか。自分の心の中にとどめるべきなのか? どの範囲まで言えばいいのか。これについては自分の心の整理がついてからでいいので、周囲には、がんになったことを伝えた方がメリットは多いようだ。伝え方を聞いた。

 臨床心理士の小林真理子さんは子供の学校には、がんであると伝えておいた方がいいと言う。

「中高生は部活で遅い時間まで学校にいますし、小学生でも学校で過ごす時間が長くなります。つらい気持ちは家より学校で吐露されている可能性が高いんです」(小林さん、「」内以下同)

 例えば、家では元気にふるまっていても学校ではおとなしくなる、急に成績が落ちるなど、それまでと違う態度や行動が表れることがある。

「担任の先生やスクールカウンセラーに闘病中であること、その影響が学校で出るかもしれないことを伝えたうえで、ちょっと注意して子供の様子を見ていていただくようお願いすれば、何かあった時に教えてくれるだけでなく、見守ってくれるかもしれません。できれば、入院前や新しい治療が始まる時などのたびに伝えましょう」

 また、PTA役員などをしている場合、活動に参加できず、迷惑をかけることになるので、役員にも伝えるとよい。

 肺がん患者の柏木真子さん(仮名、40才・主婦)は、がんが発覚して半年後、学校や幼稚園に病状を伝え、「もし子供が精神的に不安になったら教えてほしい」とお願いしたという。

「同時に、“家の中で何か問題があった時にはすぐに知らせます”とも伝えました。それと、学校側がPTAの役員が回ってこないよう配慮してくれたのは助かりましたね」

※女性セブン2017年11月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン