国内

小野寺防衛相が憤慨? 森本参与が提出した「謝罪文」の波紋

小野寺五典防衛相(写真:AFP=時事)

 北朝鮮情勢対応に慌ただしい防衛省内で1枚の文書が物議を醸している。「日本の次期戦闘機座談会参加メンバー各位」と題された書面には、差出人として森本敏氏の名前があった。元防衛相で現在は防衛大臣政策参与を務めている。そこに記されていたのは同氏による「謝罪」だった。

〈省内要職にある方々の中に、本件プロジェクトに対する反対意見や懸念が広がり、本省関係者を含め、以降の座談会参加を控えるよう指示が出された〉

〈省内に「要らざることをする奴」との強い反対が起こるようでは、到底、実現はおぼつかず、小官の基本的な対応の誤りという結果になりました〉

〈多くのメンバー諸兄や関係要人には多大なるご迷惑をおかけし、また極めて不快な思いにさせてしまったことにつき衷心より深く深くお詫び申し上げます。現時点ですべての活動を停止します〉

 一体、何があったのか。防衛省幹部が明かす。

「この座談会は、森本氏が防衛省幹部や国会議員、重工業企業顧問などを招いて開いた研究プロジェクトだ。自衛隊が保有する戦闘機を分析し、次期戦闘機の導入について議論しようというもの。その目的ゆえ戦闘機の性能などについてかなり突っ込んだ内容の資料も必要とされていたため、省内には“機密漏洩に繋がりかねない”と反対意見が上がっていた。それを知った小野寺(五典)大臣は“一切聞いていない”と憤慨したようだ」

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン