芸能

グラビアの定番「手ブラ」 その単語が生まれた年は?

前田通子が1956年に披露した日本初の手ブラ(映画『女真珠王の復讐』より (c)国際放映)

 手のひらで乳房を隠す「手ブラ」。今ではグラビアでは定番のポーズだが、かつてはその意味合いは異なっていた。

 1977年、19歳の夏目雅子が乳房を両手で隠すカネボウ「Oh!!クッキーフェイス」のポスターが大反響を呼ぶ。小麦色の肌で海岸を走り、健康的なイメージを醸し出すことに成功した。表現のいち手法として広く用いられるようになった手ブラだが、当時、まだ“手ブラ”という言葉は生まれていない。当時はこうした写真表現において手ブラに言及するのはある種のタブーだった。

「胸を隠しているかどうかにフォーカスする言い回しは、ややもすれば下衆に聞こえる。あくまで綺麗に撮れているかという芸術性が重要だった」(社会学者の太田省一氏)

 その流れを変えたのが松坂慶子だった。1979年、シャワーシーンが話題になった映画『配達されない三通の手紙』のパンフレットでは一糸纏わぬ姿で、バストを手で覆っている。

「手ブラが綺麗さだけではなく、エロさをも前面に押し出す表現となるきっかけを作った。もともと彼女は、お色気路線の大映映画出身のため、抵抗が少なかったのかもしれません」(太田氏)

『GORO』や『写楽』などグラビアを売りにする雑誌が増えていったこともあり、1980年代になると、由美かおるや范文雀、大信田礼子、高樹澪などの女優も胸を手で隠すことを取り入れている。1980年代に既に定番化していたものの、手ブラという言葉自体はまだ生まれていなかった。

関連記事

トピックス

地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
4月7日、天皇皇后両陛下は硫黄島へと出発された(撮影/JMPA)
雅子さま、大阪・沖縄・広島・長崎・モンゴルへのご公務で多忙な日々が続く 重大な懸念事項は、硫黄島訪問の強行日程の影響
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン